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 梅雨前線に向かって温かく湿った空気が流れ込んだ影響で、九州北部では29日夜から30日未明にかけて局地的に大雨に見舞われた。

 長崎地方気象台によると、長崎県壱岐市で午後11時20分までの1時間に95・5ミリの雨量を観測。午後11時40分には、同市芦辺町付近で1時間に約110ミリの解析雨量があったとして、記録的短時間大雨情報を発表した。

 長崎地方気象台は30日午前0時28分、「壱岐市では50年に一度の記録的な大雨となっているところがある」と発表し、警戒を呼びかけている。

 大雨の影響で土砂災害の危険が高まったとして、同市は午後11時32分、市内全域の1万1656世帯2万7367人に避難勧告を出した。

 警察や消防によると、市内で小規模ながけ崩れや落石が発生しているという。

 福岡市によると、玄界島(福岡市西区)で29日午後9時から1時間に52ミリ、小呂島(同)で午後11時から1時間に45・5ミリの強い雨を観測。市は30日午前0時半、大雨洪水警報の発令に合わせて災害対策本部を設置した。