日本の篠塚隆・駐アトランタ総領事が「慰安婦は売春婦」と妄言を吐いた問題で、同総領事のインタビューの音声ファイルが現地メディアによって公開された。
28日(現地時間)のアトランタ現地ラジオ局「WABE」の報道によると、篠塚総領事はWABEとのインタビューで、先ごろ行われたノースアトランタ地方紙「リポーター・ニュースペーパー」とのインタビューについて、「慰安婦被害者について『お金を受け取った売春婦』と発言したことはない」と否定した。
しかし、「リポーター・ニュースペーパー」が27日に音声共有サービス「サウンドクラウド」で公開した篠塚総領事のインタビュー音声を聞く限り、同総領事のWABEとのインタビューでの発言は事実ではない。音声はサウンドクラウドのホームページで確認できる。
篠塚総領事は16日、アトランタにある日本総領事館で行われた約45分間のインタビューで「慰安婦は強制的に連行された性奴隷ではなかった」として「20万人が強制的に連れていかれて性奴隷になったという事実は1990年代と2000年代の日本政府および韓国政府の研究でも確認されなかった。これに関するいかなる証拠も見つからなかった」と述べた。
さらに「20万人ではないということ、(彼女たちが)性奴隷ではないということ、そして強制的に連れていかれたのではない、というのが歴史的事実だ」と主張した。
篠塚総領事はまた「アジア文化についてご存知か分からないが、(アジアの)とある国では家族を助けるためにこの職業を選ぶ少女たちがいる」とも述べた。
また、篠塚総領事はアトランタ近くの小都市、ブルックヘブンの公園に設置され30日に除幕式が行われる「平和の少女像」について「単なる芸術作品ではなく、多くの論争を暗示する政治的道具だ。少女像は日本に対する憎悪と憤怒の象徴」と述べた。
一方、ブルックヘブン市のジョン・アーンスト市長は、篠塚総領事が私的な席でも「慰安婦は売春婦」と一貫して主張していたと証言した。アーンスト市長は、篠塚総領事が同市長と初めて会った席でも「慰安婦のうち何人かは売春婦」と発言していたと説明した。