koko “kaku” 解放~!

カウンセラーの体当たり“雑記ブログ育て”

子供にとってのお葬式について考えさせられました

こんにちは、kokokakuです。

みなさんは、「お葬式」に初めて行ったのはいつですか?

小学生の頃、いとこが事故で急逝した時のトラウマがずっと尾を引いていて、いつも突然思わぬ事態が起こるのではないかと心配になる、これは友人の話です。

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何がトラウマになったのか

詳しく話を聞いていてわかってきたことは、

  • あまりに突然だったこと
  • 自分を取り巻く世界が一変したこと
  • 大好きな身内がなくなったというショック
  • 「死」が身近に起こりえるという現実に直面したこと
  • いつもは泣いちゃダメという大人が悲しみ泣き崩れる姿

これらによって、小学生だった彼女の中には強い不安・恐怖・ショック・悲しみ・絶望が渦巻き、混乱に陥りました。

しかし、大人たちは将来ある若い命を失った絶望に打ちひしがれ、子どもの心がどんな状態なのかにまで気が回りません。

実は、彼女のトラウマは、そういう大人たちを気遣い、感情を抑え込み、たったひとりで混乱に耐えざるを得なかったことで尾を引いていたのです

 

行ってもいい、行かなくてもいい

こんなことを聞きました。

もし、「ショックだよね。お葬式はあなたにとってつらい場所かもしれない。行きたいなら行くけれど、もし、行かない方がいいならお母さん、あなたと一緒におうちにいるよ」って言われてたらどうだった?と。

彼女は、「あ、私の気持ちを察してくれてるんだ、って感じて安心したかも」と言いました。

それを聞いて、なるほど、と思いました。彼女のストーリー(記憶)の中で、そこの部分が書き換えられれば今まで抱えてきたトラウマは存在しなかったのかもしれない

  • どんな思いでもきちんと気持ちを吐露できること。
  • それを受け止め、対応してもらうえること
  • 気持ちに寄り添ってもらえること

これだけで子どもは安心して、「私は守られている」「本当の気持ちを言っても受け止めてもらえる」という安心感を得ます。そして、ゆっくり現実を受け止めて、新たなステージへと一歩を踏み出していけるのです。

 

HSC(人一倍敏感で繊細な子)

高度な感受性を持ち、敏感で繊細で高い共感性を持った子のことを、HSC(Highly Sencitive Child)と呼ぶのですが、このタイプの子は、人一倍人の気持ちがわかってしまう、傷つきやすい子でもあるのです。なので、大人が困るようなことをあまり言わず、自分を犠牲にして我慢しやすいですし、大人が些細なことと思うことや言葉で、深く傷ついたりしてしまいます。だから、大人がその子のそういう気質を理解して、その子に合った繊細な配慮、選択をしてあげることが必要なのです。

HSCの子は、深く感じ、考えます。そしてごまかすことができません。ですから、「死」についてのショックや恐怖も深く、それにとらわれて眠れなくなる子だっています。だからこそ、今回、「お葬式」について深く考えさせられました。

HSC(HSP)については、ポジ熊さんの記事が大変参考になりますので、気になる方はぜひご覧になってみてください

www.pojihiguma.com

 

もしも選べたら

子どもは選べません。

保育園も、幼稚園も、学校も、住む場所も、そしてお葬式に行くかどうかも。だけど、もし子どもにも選ぶ権利が平等に与えられていたらどうなるのかな?

きっと大人は振り回されて大変かもしれないけれど、子どもの選択に従った方が大正解ってこと、実はいっぱいあるように思えてしかたありません。

「死」とか「お葬式」とか、それを身近に体験することは、命の大切さを知るために大事なこと、という考えもあるけれど、それは直面しなくていいのであれば直面したくない、子ども時代はそれが尊重される、そんな選択肢が普通に存在したらいいなと思います。

 

さいごに

ひとりひとりの人生、「死」や「お葬式」に直面するタイミングや状況は様々で、避けられない場合だってあることを思うと心が痛みます。

それだけにデリケートな内容なので、書くかどうしようか、迷いましたが思い切って書くことにしました。

子どもたちの心と、大人の中の子ども(インナーチャイルド)がいきいきと育まれますように。