長崎空港 小型機が車輪出ず着陸 滑走路閉鎖

長崎空港 小型機が車輪出ず着陸 滑走路閉鎖
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29日午前、長崎空港で訓練用の小型機が滑走路上に胴体着陸し、現在、滑走路が閉鎖されています。小型機には3人が乗っていましたが、これまでのところけが人はいないということです。
29日午前10時30分ごろ、長崎空港で小型機が車輪の出ない状態で滑走路に胴体着陸しました。

長崎空港事務所によりますと、胴体着陸したのは熊本県にある崇城大学の訓練用の小型機で、3人が乗っていましたが、これまでのところ、けが人はいないということです。

小型機は午前中に熊本空港を離陸し、長崎空港の滑走路を使って、着陸してすぐに飛び立つ「タッチアンドゴー」の訓練を繰り返し行っていたということです。

小型機は現在も滑走路上にとまった状態で、この影響で長崎空港は滑走路が閉鎖され、再開の見通しは立っていないということです。警察などが事故の状況を詳しく調べています。

小型機は「ビーチ58型機」

国土交通省によりますと、小型機はアメリカのビーチクラフト社が製造したビーチ58型機という双発のプロペラ機です。機体は6人乗りで、全長はおよそ9メートル、翼の端から端までの長さはおよそ12メートルです。

大学の訓練機

熊本市にある崇城大学によりますと、胴体着陸した訓練機は工学部宇宙航空システム工学科が訓練で使っている機体で、29日、熊本空港を離陸したということです。大学は長崎空港に職員を派遣して詳しい状況を調べることにしています。

長崎発着便に欠航も

長崎空港の滑走路が閉鎖されている影響で、長崎発着便に欠航などが出ています。
欠航となったのは、全日空の羽田と長崎を結ぶ便など3便と日本航空の大阪発長崎行きなど3便、ソラシドエアの長崎発羽田行きの1便となっています。
また、長崎空港に向かっていた複数の便が目的地を変更したり、引き返したりしているということです。

滑走路の再開の見通しが立っていないことから航空各社は今後、欠航などの影響がさらに広がる可能性があるとしています。