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 JR埼京線で痴漢をしたとして、東京都迷惑防止条例違反の罪に問われた無職の男(41)=埼玉県川口市=の判決で、東京地裁は29日、懲役6カ月保護観察付き執行猶予3年(求刑懲役6カ月)の判決を言い渡した。林直弘裁判官は「被害者は精神的に大きな衝撃を受けたが、被告は反省しており、今回に限り刑の執行を猶予する」と述べた。

 被告は犯行後、逮捕を免れるため降車した板橋駅のホームから線路へ下りて逃げた。判決言い渡し後、林裁判官は被告に「二度と同じことをしないよう注意してください」と語りかけると、被告は「分かりました」と頭を下げた。

 判決によると、被告は4月25日朝、JR埼京線の車内で20代女性の尻をスカートの上から触った。線路に逃げた理由について、捜査段階では「ニュースを見て自分も逃げた」と述べていた。(志村英司)