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 日本サッカー協会の田嶋幸三会長は28日、国際サッカー連盟(FIFA)が調査報告書の全文を公開したことを受けて、「調査の段階で協力し、事実を明かした。日本として再調査などすることはない」と話した。贈答品の上限を100ドルとする規定に反していたことには、「報告書で招致活動の公正性を損なうものではないと評価されている」と金額が妥当な範囲だったという認識を示した。

 全文公開された報告書によると、22年大会の招致活動で、理事や理事の夫人らに対し、1個10万5千円の屋久杉製ボールを13人に贈ったほか、約5万5千円のペンダントや約20万円のハンドバッグなど5種類の贈答品は合計で少なくとも340万円以上になる。

 また、FIFA理事でもある同会長は全文公開の影響については、「招致不正問題がこれで終わりになるのかはわからない」と話した。