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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日、2030年ごろに日本人宇宙飛行士による月面探査を目指す計画を、文部科学省の委員会で提案した。

 計画によると、国際協力で22年から、月の南極付近で水や氷を調査して宇宙船の燃料に使えるか判断。水を燃料に活用する技術などにつなげて、国際的な強みにする。

 一方、巨額の費用がかかる独自の有人ロケットなどは開発せず、米国が計画する月軌道の宇宙ステーションなどを活用して、日本人宇宙飛行士が30年ごろに月面に到達する権利を得られるようにするという。

 文科省の委員会は、この計画などについて議論し、政府は来年3月までに宇宙探査の基本的な考え方を示す方針。(田中誠士)

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