雪中酒の出荷始まる

飛騨市で雪室の中で熟成させた日本酒、「雪中酒」の出荷作業が始まりました。
雪の多い飛騨市河合町では雪を地域起こしにつなげようと、巨大な雪室を作って、その中で地元の酒蔵で仕込んだ日本酒を熟成させ、「雪中酒」と名付けて全国に出荷しています。
28日朝は地元の商工会の関係者30人ほどが雪室に入りました。
雪室の中には、ことし3月末から720ミリリットル入りの瓶5000本が貯蔵され、28日はこのうち800本を取り出しました。
そして、瓶を1つ開けて乾杯の試飲をして熟成具合を確かめた上で、雪室とは別に作っていた雪の山を崩した氷とともに箱詰めしていきました。
北飛騨商工会の泉正樹会長は「まろやかでおいしい酒に仕上がっています。全国のファンに送り届け味わってもらいたい」と話していました。
出荷作業は7月末まで行われるということです。