気軽にね。
どうも。歳をとるごとにコミュ障になっていきます。カザマです。
さて、今回は「ネットに順応しすぎるのもどうなのよ?」って話をしたいと思います。
「気軽に話しかけてね」は本当なのか
今や現代人のコミュニケーションの中核となりつつあるSNS。当然のことながら私も例に漏れず日々お世話になっている。
そんなSNSも数多くのサービスが提供されていて私たちは自由にそれらを使ってコミュニケーションをはかることができるけれど、ありとあらゆるSNSに共通して見られるのが「気軽に話しかけてね☆」というプロフィール欄に書かれた自己紹介の一文。
これを街中でするのがいわゆるナンパってやつで、これは肝の座った勇者か、フェロモン拡散マシーンみたいな生まれながらにしての勝者にしかできない芸当となる。これをうっかり私のような覚悟を持たない凡人がおもしろ半分でやろうものなら大やけど必至。その後しばらくはPTSDを抱えて日々を過ごすことになる。
それがなんとSNSを利用することにより、直接顔が見えずさらに匿名性が保たれることでグッと難易度が下がり、誰でも気軽にネットでナンパができるようになった。
これは今までナンパとは無縁だった私のような凡人にとっては、まるで22世紀のネコ型ロボットにポッケから出してもらったかのような画期的なツールになったし、一部の選ばれし者たちにとっては日々の活動を更に加速させる強力な補助ツールとなった。
そんな数あるツールのなかでも私は家族や友人と連絡を取るためのLINEと、情報収集・宣伝・共通の趣味を持った人との交流を目的としたTwitterを利用している。これ以上はめんどくさがりの私にはキャパオーバーなので誘われてもやる気はない。
そんな日頃からお世話になっているTwitterでも、やはりナンパ待ちをしている人はたくさんいるため、こんな凡人でも相手にしてもらえるのかちょっと試してみたところなんとヒット率100%で好意的な返事をもらうことができた。SNSマジすげー。
ちなみにこんなことを言っている私もやっぱりTwitterのプロフィールには気軽に話しかけてねみたいなことを書いている。わたし絶賛ナンパ待ち。
でもその反動でみんなコミュ障まっしぐら
じゃあ、これが現実正解の人間関係の潤滑油になってくれているかと言うと、残念ながらどんどん逆効果を生み出しているような気がする。
「昔はご近所づきあいが盛んで…」なんて聞くと、まるで日本昔ばなしを聞いているかのような錯覚さえするが、現在27歳の私が物心ついたくらいのころにはごく当たり前に存在する光景だったと記憶している。
それがここ数年での爆発的なインターネットの普及と奇妙な犯罪が増えたおかげで、犯罪が起こればそれがネットで瞬く間に拡散、スマホを覗けばやれ痴漢だ、やれ不審者だと犯罪情報がポンポン目に飛び込んでくる。
極めつけは万全のセキュリティ体制で怪しきものはすべて排除!ってな具合に進化したもんで、確かに普段の生活をするうえで危険因子は確実に減少したけれど、それと一緒に人間の温かみみたいなものまで減少してしまったような気がしてならない。
というのも、私の住むマンションは単身者用ということもあって、どうやら住民の平均年齢はかなり若い。建物内ですれ違う人々は20代前半から30代前半といったところで、もうこのくらいの世代はネットにズブズブなので『マンション内でも防犯のためにあまり挨拶はしないほうが良い』みたいな悲しい戯言にも感化されまくっちゃうお年頃。
同じマンションの住民と敷地内ですれちがっても目すらあわせず、そそくさと去って行ってしまうのはいかがなものかと思う。私は基本的に人とマンションの敷地内ですれ違う際には最低限の挨拶くらいはするように心がけているが、それに対して挨拶し返してくれた人は残念ながら半分もいない。
これはマンションの敷地内に限った話でもなく、ちょっと街を歩けば会話をしている様子の人が方や話しかけているのに対し、聞き手は適当に相づちをしながらスマホに釘づけという異様な光景を目にすることも珍しくない。なんならこのまえ見たカップルは互いに好きだのなんだのと愛を誓いあいながら目線はスマホに釘づけだった。わけがわからないよ。
現実世界でも気軽に話し合えたらいいね
ということで、ネットが便利になればなるほど確実に失われていく何かを追求し続けると、20時くらいにNHKで放送されるドキュメンタリーみたいになってきちゃうから、ひとまずこんなもんでやめておく。
実際のところ変な奴が多いこのご時世で、現実世界でも気軽に話しかけるなんてことはなかなか難しいのは分かっちゃいるけれど、それでももう少し『人と話す』ということについてどこかで考え直す機会があってもいいのかななんて思う今日この頃でした。
ちなみに・・・
話は脱線するけれど、Twitterでしばしば見かける「○○と繋がりたい」っていう自己紹介の一文は、これまたちょっと異質な雰囲気を漂わせていると思う。個人的にこの『繋がりたい』という表現がどうにも受け付けない。
信頼と実績のある友人(バカ)に見せたところ、脊髄反射で下ネタをブッ込んできた。やはりバカは考えることが幼稚である。
そんな下ネタしか浮かばないバカとは違って、私はどちらかというと『あなたと合体したがる某ロボットアニメ』を思い出す。ロボットものアニメの一時代を築いたと言っても過言ではない名作である。
ちなみにこのアニメ、ロボットが合体した際にすっぽんぽんの女の子が
\気持ちいい~/
なんて言いながら悩ましい表情を見せるんですけどね。
おやおやお嬢さん、どこが気持ちいいのかな?なんつって。