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 あまり清潔なイメージがない建設現場の仮設トイレ。いま、打って変わってキレイになり始めているという。なぜなのか。

 「ここの現場のトイレは、他と全然違うんです」。東京湾岸の埋め立て地域。大手ゼネコン「清水建設」の道路工事現場にある仮設事務所で、同社の小縄桜子さん(31)が力説した。40人(うち6人が女性)が働くこの現場の仮設トイレは、同社でも最先端。「なんといっても、男女別なんです」

 仮設女子トイレのドアを開けると、芳香剤のバラの香りが漂う。手前の洗面スペースには、ヘルメット置き場のほか、身だしなみをチェックできるように大きな姿見も据え付けられている。奥に並ぶ個室をのぞくと、すべて温水洗浄便座の洋式。中に入れば仮設であることを忘れそうだ。

 建設現場では、男女兼用、和式、簡易水洗の仮設トイレが大半だったという。「これまではトイレに行きたくても汚れているのでちゅうちょして、我慢することも多かった。ここではその必要がありません」と建設現場で働いて20年になる同社の協力会社の松岡祐子さん(41)は言う。

 仮設トイレの「快適化」に注目…

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