いつかは良質な作品を作って唯一無二のライターになってみたい苦労詐欺だ。
センスも才能もカケラもない僕にとって前途多難な目標だけどね。
僕はこの雑記内でも書いてるんだけど、アニメや漫画・ゲーム・映画といったものが好きなんだけど、世の中にはこういったものを無料配布・無料配信したり海賊版を出す人がいる。
こういったことは著作権だとかで法律的に問題があるし、作品を作った人に対して失礼なんじゃないかなと思う。
こういったことに対して、作者側が怒り、度々裁判沙汰になってりしているのもよく見る。
ただ、こういったことを意に介さず、なんならそれをバネにして大きく羽ばたいていく人たちがいるんだけど、今回はそういった人たちの話をしようかと。
キングコング西野さんの「えんとつ町のプペル」
引用元:大ヒット中の絵本『えんとつ町のプペル』を全ページ無料公開します(キンコン西野) - Spotlight (スポットライト)
キングコング西野さんが作った絵本「えんとつ町のプペル」はネット上で無料公開を行ったことで、今年の春に話題になったね。
ちなみにこの無料公開に踏み切ったとき、僕は@えんとつ町のプペル」を全部読んで記事にもしたんだけど、すばらしい作品だった。
ちなみにえんとつ町のプペルの無料公開はキングコング西野さん自信が行ったことで、第三者に勝手にやられたことではないよ。
無料公開になった経緯を簡単に説明すると以下のような感じ。
- 西野さんは都内でえんとつ町のプペルの展示会を行っていて、そこにハズレしか入っていない自作のおみくじ置いていた
- 西野さん自信展示会の様子を仲間と共に見ていたのだが、そこに小学校低学年ぐらいの男の子が現れた
- お小遣いを握り締めて現れたその子は「絵本がほしんだけどお金が足りない…必ず買いにくるから本をとっておいてほしい」と西野さんにお願いした
- そんな男の子の様子を見ていた西野さんや西野さんの仲間・展示会に来ていた人全員が、西野さんが作ったハズレおみくじに次々とお金を入れた
- 西野さんとお金を入れた人達は男の子に向かって、「誰も見てないからおみくじのお金盗んじゃえ!そのお金で絵本を買おう」と言い出した
- 西野さんは男の子に「本当はこんなことしちゃいけないんだけど、今回は特別だよ。いつかちゃんと自分のお金で買うんだよ」と言って本を売った
- 男の子は本を買って帰って数日後、自分のお小遣いで購入したお菓子の詰め合わせをお礼に西野さんに贈った
- 西野さんはこの出来事の後、「子供のために絵本を作ったのだから、お金のない子達でも絵本が見れるようにしたい」と思いプペルの無料公開に踏み切った
ちなみにこの絵本はキングコング西野さんだけでなく、他の作家や多くのスタッフ・出版社が関わっているんだけど、西野さんは無料公開にあたり全員に許可を取ったらしい。
えんとつ町のプペルは無料公開したのはよかったけど、他の人達から多くの批判を受けて、公開した当日かなり炎上した。
これがただ炎上しただけなら「いい作品なのにもったいない」ぐらいで終わるのだが、この話は続きがある。
えんとつ町のプペルが無料公開された次の日、あれだけ批判されたえんとつ町のプペルがなんとAmazonの本の売上ランキング1位になったのだ。
あれだけ無料公開したことを批判された作品が大手通販サイトの売上1位になったってことはそれだけすばらしい作品だったんだと認められたってことだと僕は思う。
無料で読めるものを多くの人に「お金を出して手元に残しておきたい」と思わすことができる作品だと証明されたんだと思う。
Minecraft(マインクラフト)
引用元:どれで遊ぼう『マインクラフト』―各機種の違いや基本情報をガイド! | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト
PCゲームとして海外メーカーから発売されたMinecraftはあっという間に人気になり、現在ではPS3・PS4・PSVita・Nintendo Switch等のコンシューマーでも遊ぶことができるよ。
動画界隈でも人気があって、ニコニコ動画やYoutubeといった人気の動画サイトで、多数のゲーム実況者がマイクラの実況動画をあげていたりするね。
中にはゲーム実況をあまりしていないような実況者でもマイクラには手を出してやっていたりするね。
ちなみにPC版マイクラは課金ゲームで、毎月定額を払わないといけない仕組みになっているよ。
マイクラは箱庭ゲームで、その中で様々なブロックやアイテムを使って自由に遊べるゲームだよ。
かなり自由度は高くて、サバイバルモードでまさにサバイバルのように生き抜いたり、クリエイティブモードで様々な建築物を作ることもできるよ。
レゴブロック感覚で建築物を作れたり、洞窟探索して鉱石やお宝を見つけるようなアドベンチャーとして楽しめたりもするよ。
マイクラが売れた理由はこういったゲーム内の自由度の高さにあると思うけど、PC版と更にModが導入できるって部分もあると思うんだ。
Modは一種の改造データみたいなもので、他の人が作ったModを入れることでオリジナルのマップや世界観で遊べたり、武器や敵・ルールも自由に作れる仕組みになっていたよ。
ゲーム内でできる農業を進化させた農業Modだとか、ドラクエの世界が楽しめるドラクエModとか多種多彩なModが出て、マイクラ自体が益々人気になっていったよ。
かなり人気になったマイクラなんだけど、それと同時にマイクラを無料で遊ぶことができる海賊版が出てくるようになったよ。
調べるとやり方とかが出てくるんだけど、下手するとウィルスになったりするから1ミリもおすすめできないよ。
海賊版が横行するようになったマインクラフトに対して、ユーザーがある日、作者であるNotch氏に対してこんな質問をした。
マインクラフトがやりたいんだけど、お金が無くてできない。
かといって海賊版も好きじゃないから、フリーアカウントを作ってくれない?
ん~、それなら買えるお金ができるまで海賊版で遊んでもらっていいよ。
買える金ができたら、そのときマインクラフトを購入して遊んでほしい。
ただ、海賊版で遊ぶ行為は決して良い行為ではないってことだけは覚えておいて。
Notch氏のユーザーに対する対応が少し冷たいように感じられるけど、彼自身作った作品に対するプライド・誇りをもっているってこともわかるね。
この話が話題になったのが2012年の3月頃なんだけど、この年のマインクラフトの純利益は5000万ドル。
5000万ドルでも売上としてはかなりのものだし、海賊版に対する発言からも売上は落ちてもおかしくなかったんだけど、次の年には前年度倍以上の1億2800万ドルの売上を出したよ。
海賊版でプレイすること自体よくないことだし、作者であるNotch氏や開発元にはお金が入らないわけだから取り締まってもおかしくないことだよね。
Notch氏も開発元も海賊版を取り締まることをしないどころか、「金が無いなら海賊版プレイしてもいいよ。ただし、悪いことだとは思っていてね」といった発言までしている。
そこまでしていて、次の年には倍以上の売上を叩き出すし、最近でもPSVita版だけでミリオンを達成したり、合計で1億本を売り上げたことも発表したよ。
販売されてからかなりの年数が経っているゲームだけど、今でもバンバン売れるし、実況動画も多数アップロードされているよ。
僕がよく見ているマイクラの動画をいくつか掲載しておくね。
【Minecraft】ポケットモンスター シカの逆襲#1【ポケモンMOD実況】
サバンナ機動隊っていう二人組みの実況者が実況してるんだけど、↑のやつはポケモンModを導入したマイクラを遊んでいるよ。
最近のサンムーンのモンスターや全シリーズの伝説も出るようになってるし、リザードン・フシギバナ・カメックスはメガ進化までできるようになってるよ。
【マインクラフト】#1 ドラクエクラフトの世界で生きる ~旅立ち~【実況】
28(フタバ)さんっていう実況者があげてるマイクラの動画で、掲載した奴はドラクエ3Modを導入して遊んでいるやつだよ。
ドラクエシリーズオリジナルのモンスターやボスモンスターが出てきたり、装備が作れたり、力の種やすばやさの種を育てることができるようになってたりするよ。
他にもいろんな実況者がいろんなModを入れて遊んでいるから探してみて。
モンスターハンターModなんかもあったりするよ。
本当に良いものなら評価される
今回紹介した話はそれぞれ状況が少し違っていたと思う。
自信で無料公開・無料掲載したものと、第3者に海賊版を作られたという点で違う状況だとは思う。
ただ、どちらも作品そのものの質がよく、多くの人に認められていた。
だから、どちらの状況でもそれを跳ね返し、バネにして大きく売り上げたんじゃないかと僕は思うよ。
西野さんの方は、「世の中のクリエイター全体の作品の価値が下がるから止めてほしい」と言ってくる人もいた。
その人が言っている意見もごもっともだと思うけど、僕としてはやっぱり良い作品ならそういった状況になっても評価されて売れるもんなんだと思うよ。
実際に「えんとつ町のプペル」読み終わったとき、これにお金を出して手元に置いておきたいと思った人の気持ちが感じれたからね。
マイクラも、PS3版をダウンロード購入したことがあるけど、一時期時間を忘れて遊んでたことがあるよ。
海賊版に手を出してやりたくなるのもわかるけど、お金を出して遊ぶだけの価値があるものだと実感できたよ。
いろいろなものを無料で手に入れようと思えば、ネットを介せばできてしまう時代になってきていると思う。
ただこういった世界でも、お金を出して購入するだけの価値があるものだと思わせることができるかどうかってのが大事なんだと思うよ。
僕もブログという一つの作品を作っているクリエイターとしてそういったものを作れるようになりたいなと思ったよ。