こんにちは、大分です。
数年前からのミリタリーファッションが落ち着くと次はサファリルックが復活するのではと個人的に感じています。
そこで今回はサファリジャケットの基本と着こなしを紹介していきたいと思います。
サファリジャケットとは?
サファリジャケットの基本
サファリジャケット(Safari jacket)とは、19世紀にアフリカで野生動物を狩猟するサファリと呼ばれる旅行のために作られた洋服のことです。通常ヨーロッパではサファリジャケットと呼ばれますが、アメリカではブッシュジャケット(Bush jacket)とも呼ばれます。bushには、低木の茂みや未開の地(アフリカやオーストラリア)などの意味があります。
サファリジャケットには次のような特徴があります。
- 4つ(もしくはそれ以上)のパッチポケット
- ベルト
- 肩章(けんしょう・かたしょう)
- コットンなどの軽い素材
- 色はカーキ
- 着丈が長め
サファリジャケットに影響を与えた人物
もともと狩猟のための服であったサファリジャケットが一般的なファッションアイテムになるにあたって、影響を与えた二人の人物を紹介しておきます。
一人目は、ノーベル文学賞も受賞した作家のアーネスト・へミングウェイ(Ernest Miller Hemingway)です。ヘミングウェイは冒険好きの活動的な作家としても知られていて、自身のアフリカ旅行を題材にした『アフリカの緑の丘』をはじめ、冒険や狩りについての著作も多数存在します。
そんな冒険好きのヘミングウェイは、1936年に彼自身でBush jacketをデザインして、Wills and Geiger Outfittersというブランドに作らせていました。そして、1939年には当時から人気のアウトドアブランドであるAbercrombie and Fichのカタログにサファリジャケットが登場しています。つまり、ヘミングウェイはサファリジャケットの大衆化に一役買ったのです。
ヘミングウェイが実用的なサファリジャケットの普及に貢献したとしたら、次に紹介するイヴ・サン・ローランはファッションとしてのサファリジャケットの普及に貢献したと言えるでしょう。
1966年にサン・ローランによってサファリルックが発表されました。このトレンドとこれまでのサファリジャケットとの違いとしては、男性だけでなく女性向けのサファリジャケットが登場したことです。このことによりサファリジャケットはアウトドアウェアからカジュアルウェアへ昇格したのです。
サン・ローランの他にもピエール・カルダンなどフランス人デザイナーを中心としてその後もサファリジャケットは発表されていきましたが、この写真のようにベルトが無いスーツのジャケットに近いものも増えていきます。このようなジャケットと同じ生地のパンツがある場合は、サファリスーツと呼ばれます。
コーディネート
最後にいくつか今っぽい着こなしを紹介しておきます