天気予報士「今週ずっと晴れです」
しかし、その週は観測記録に残りそうな大雨だった。
外れ過ぎだ!
時は210X年。
未来でも当たらない天気予報に、人々は悩まされていた。
この問題を解決するため、ある研究所に白羽の矢が立った。
気象庁の秘密機関:日本近未来天気予報研究所である。
所長「政府のご指名だ!もう外れ予報は許されない!」
研究員一同「ついに我々の技術を存分に発揮する時ですね!」
研究所は独自に開発した高性能気象衛星を複数持つ。
というコンセプトで名付けられた。
そこから導きだされた予想結果は…
所長「明日は200%の晴れだ!」
研究員一同「うぉぉぉぉ!」
所長「いいか!我々はこの予報に命を懸ける!
国民にそう伝えろ!」
研究員一同「はい!!!」
しかし!翌日は無慈悲の豪雨!
研究員一同「所長!!!」
所長も焦った!
昨日、命を懸けるなんて言わなきゃよかった!
所長「まだだ!まだ諦めるな!
今日の中の一瞬!一瞬で良い!
一瞬でも青い空が視られれば
『晴れた時間帯もあった』と言える!」
だが雲は物凄く厚い。
日本列島全体をこれでもかと執拗に覆っている。
誰もが一切の望みは無いものだと思った。
所長「最後の手段だ・・・」
秘書「ま、まさか!アレをやるのですか!?」
日本上空で自爆させる!!」
研究員一同「!!!!!」
所長「いいか!
天気は当てるものではない!
自らの手で作りだすものだ!!」
大気圏突入!
が!
自爆装置が作動しない!
研究員「このままだと首都直撃です!」
所長「雨のちテポドーン!!Σ(゚ロ゚;)
どうする!
どうする日本のお天気と国民の安全!!
その時だった!
研究員「あ、あれは!本物のテポドン!」
時を同じくしてー某朝鮮半島
将軍様「うそ!?本当に打っちゃったの!?」
部下「間違えました!」
将軍様「よし!お前、処す!」
なんと手違いで本物のテポドンが日本に向けて発射されていた!
所長「千載一遇のチャンス!あれに当てろ!」
研究員一同「了解!」
研究所の技術力は意外と高い!
一同「当たれええええええ!!」
首都上空でジャストミート!
雲の中で大爆発を起こした!!
そして!雲は豪快に吹き飛び、
首都上空は見事な青空になった!
研究所は結果的に予報も当てつつ、
日本と国民の青空を守った。
後日、研究所は記者会見を開いた。
所長「空から降るものなら、
我々は何でも当ててみせます!」
国民「わああああ!(喝采)」
研究所は国民から惜しみない称賛を浴びた。
完
あとがき。
ハラハラする展開に、映画の様な迫力を求めてみました!
ちなみにその後、研究所の二代目主力気象衛星
「ウェザーピョンヤンGO!GO!」の予報はことごとく外れ、
半期後に研究所は解散となりました。
今日のEDは「雨にぬれても」です。チャオ♪