公営住宅へのアスベスト使用 国が対策を通知

公営住宅へのアスベスト使用 国が対策を通知
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発がん性のあるアスベストが全国の公営住宅の少なくとも2万2000戸で使われていた問題を受けて、国土交通省が全国の自治体に対し、アスベストが使われた公営住宅の名称などを公開するよう求める通知を出していたことがわかりました。環境省も住民の健康相談への対応を求める通知を出していて、国の対策の動きが本格化しています。
この問題は、全国の公営住宅の少なくとも2万2000戸で過去にアスベストが使われていたことがNHKなどの調査でわかったもので、専門家は、アスベストを吸い込んだ可能性のある人が全国で23万人余りに上ると試算しています。

この問題を受けて、国土交通省が全国の自治体に対し、アスベストが使われた公営住宅の名称などを公開するよう求める通知を出していたことがわかりました。

具体的には、天井や壁など吹き付けのアスベストが使われた場所をできるかぎり特定したうえで、対策工事が行われた時期などをホームページで公開することや相談窓口の設置を求めています。

また、環境省も、都道府県などを通じて各地の保健所に対し、健康不安を訴える人の相談への対応を求める通知を出しました。

相談で、アスベストを吸い込んだ可能性のある人がいた場合は専門の検診を受けるよう勧めることも求めていて、今回の問題を受けた国の対策の動きが本格化しています。