みなさんこんにちは。学生時代、合唱部だった経験を基に、自分が歌った歌や聴いたことのある歌などを中心にご紹介したいと思います。今回はちょっとマニアックな話題ですが、小学校低学年におすすめの歌を5曲ご紹介したいと思います。地域の音楽会に参加したりすると、小学校1、2年生の子どもたちも参加してくることがありました。音楽会で聴いた曲で「よかったな」と感じた曲の中から、小学校低学年らしく、かわいく元気に歌えたり、低学年でもしっとり歌えたりして、音楽会にぴったりな曲をご紹介していきたいと思います。最近はお仕事の記事が多かったですが、やっぱり音楽の記事も書きたくなってきました。よろしくお願いします。
「青い空に絵をかこう」 作詞:一樹和美 作曲:上柴はじめ
歌詞のの内容をざっくり説明しますと、「大きな船に乗って希望のいっぱいの明日へ出発しよう!」という内容の歌です。「青い空に絵に絵をかく」というのは「自分たちの未来を描く」という比喩なのでしょう。サビの部分は「エイヤー!」と合いの手が入り、その掛け合いを楽しみながら元気よく歌えると思います。この相の手は、小学校低学年ぐらいの子どもたちが歌うと、とてもかわいらしくていい感じです。「エイヤー!」の部分で片手を突き上げてもいいと思います。付点8分音符と16分音符のシンコペーションもたくさん出てくるので、そのリズムにしっかり乗って歌えるといいですね。
また、元気なだけでなく、しっとりという点もしっかり押さえている歌です。Aメロの部分が3番の途中で伴奏が静かになります。テンポも落ちて優しくしっとりと聴かせたい部分です。このしっとりした部分と前半・エンディングの元気な感じの対比が出来ると、かなり完成度が上がると思います。いったん引いた部分からクレッシェンドして最後のサビに突入できるといいですね。
調はDメジャーなので、ピアノで弾くときも黒鍵が少なくて弾きやすいです。また、Dメジャーはギターとの相性もいい調なので、アコースティックギターで伴奏してもかっこいいでしょう。付点8分音符と16分音符のシンコペーションのあたりをアコースティックギターのカッティングで表現するといいノリが出ます。
2部合唱の曲ではありますが、斉唱で歌っても十分聞きごたえがあるので、小学校・低学年の子どもたちに、大変おすすめだと思います。
「天使の羽のマーチ」 作詞:向井一 作曲:松尾善雄
こちらも元気いっぱいにかつ、ちょっと大人っぽく歌える曲です。歌詞の内容は、「0点取っちゃうような子も、運動が苦手な子も、必ず天使の羽みたいないいところがあるよ」という曲です。子どもたちも共感的に歌詞の世界に入り込んで歌えるのではないでしょうか。
少々難点なのが一番高い音がミの♭というところです。サビの部分に出てきます。この音、結構高いです。裏声であれば楽に出せるかと思いますが、地声だと「ぎりぎり出せるかな」というくらいの高さです。2年生ぐらいなら子のサビの部分だけでも思い切って裏声で歌ってみてもいいかもしれません。1年生なら元気なパワーで押し切ってもいいでしょう。
このサビの部分の難易度が少々高いので、低学年が歌うとすると少々大人っぽい仕上がりになります。歌が得意な子どもたちに、ちょうどよい曲かもしれません。
「ぼくのひこうき」 作詞:風車雪子 作曲:浅野義高
こちらは、今までの曲とは一転、しっとりとした歌です。歌詞の内容は「紙飛行機に自分たちの夢を乗せて、どこまでも飛んでいってほしい」というような内容の歌です。もちろん未来へ飛びだってゆく子どもたちを、飛行機に例えて表現しているのだと思います。
曲を構成する音符も4分音符と8分音符のみですので、小学校・低学年の子どもたちにも、歌いやすい歌となっています。ゆったりとした歌ですので、全音符などの伸ばす部分はしっかりと発声して伸びを意識して歌いたい曲です。
調はGメジャーの曲になっています。こちらもピアノ伴奏の際には、黒鍵が少ないので弾きやすい曲になっていると思います。Gメジャーの曲はアコースティックギターとも相性がいいので、ギターのアルペジオでAメロをスタートし、サビでストロークにするなどして伴奏してもいいですね。ピアノ伴奏はサビの部分は4分音符のコード弾きになっています。スタッカートを効かせて、Aメロとの違いをしっかり出してメリハリをつけたいところです。こちらは音源も楽譜もリンクがありませんでした。申し訳ありません。
「赤いやねの家」 作詞:織田ゆり子 作曲:上柴はじめ
こちらの曲は4分の3拍子の曲です。拍子が違うだけで、4分の4拍子の他の曲とは違った雰囲気が楽しめるかと思います。しっとりとした曲調で、「電車の窓から、かつて小さいころ住んでいた、自分の家や街の様子を思い浮かべる」という内容になっています。転校生にとって、非常に心に響く内容の歌詞になっているかと思います。
全体的に4分音符を中心にした、似たようなフレーズが続く曲となっていますので、覚えやすい反面、単調になりやすいという面もあるかと思います。Aメロはメゾピアノ、サビはメゾフォルテとなっていますが、ここはしっかり音量の変化を意識して歌い、メリハリをつけられればと思います。また、時々出てくる付点8分音符と16分音符のシンコペーションのリズムを跳ねる感じで歌うことでも変化をつけることができると思います。エンディングのフェルマータはしっかりと伸ばして、感動的に締めくくられるように歌いましょう。
伴奏も簡単で弾きやすいと思います。Cメジャーの曲なのでピアノで弾く場合も弾きやすいと思います。サビの部分では8分音符で細かく刻む伴奏になっています。歌の邪魔をしないように音量に気を付けつつ、しっかり盛り上げたいところです。
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「世界中のこどもたちが」 作詞:新沢としひこ 作曲:中川ひろたか
非常に勢いのある伴奏で始まる曲です。元気いっぱいに歌いましょう。行進曲のイメージで歌えるといいかと思います。Aメロからメゾフォルテですので、出だしからしっかりと発声できるといいと思います。
歌詞の内容は、「世界中の子どもたちが幸せになれば、世界のすべてが幸せになるだろう」というようなスケールの大きな世界観を表現しています。その世界観に負けないように声量をしっかり出して歌ってほしい歌です。
2番のAメロから「ランランラン」と主旋律と一緒に歌う部分が入ってきますが、掛け合いになっていないので、低学年だとちょっと難しいかもしれません。この部分を採用するのは、2年生ぐらいからがちょうどいいかもしれません。主旋律の斉唱のみでも十分迫力をもって聴かせることができるので、子どもたちの技量に合わせて取り入れていただければと思います。
ピアノ伴奏はマーチの雰囲気を出したいので、Aメロはスタッカートを多用します。前奏の難しさなども考えると、今までの曲よりは難易度が高いと思います。サビの部分は少々手数が多くなりますが、レガートを効かせてAメロとサビとの違いをしっかり出してほしいところです。
エンディングは「ラララ」で歌い続けます。2分音符が多く出てくるので、力強さの中にも伸びやかさも同時に表現できるよう、しっかり音を伸ばして発声するといいのではないでしょうか。
さて、今日はマニアックに私の趣味の世界でブログを書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。雑記ブログだとこういう記事も好きに書けていいですね。個人的な趣味に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
すべての曲に音源や楽譜のリンクをつけられなくて、申し訳ありません。今回の曲が全部載っている『ドレミファ・ランド』ピアノ伴奏集というのが教育研究社より出版されておりますので、リンクを貼っておきます。
ドレミファ・ランド ピアノ伴奏集(上) m2080000030878 | ロケットミュージック
ドレミファ・ランド ピアノ伴奏集(下) m2080000030885 | ロケットミュージック
小学校・高学年や中学生向けの合唱曲について書いた記事もあります。
小学校・中学年向けの合唱曲の記事はこちらです。
「合唱曲を探している」という方は、ぜひこちらもご覧いただければと思います。よろしくお願いします。