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2017年06月28日

セバスチャン・ベッテル、さらなる処罰の可能性も:FIA国際法廷に出廷か

Sebastian Vettel could yet face further punishment for Lewis Hamilton swipe

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)2017年F1アゼルバイジャンGP

ルイス・ハミルトンへの体当たりに関して

セバスチャン・ベッテルは、先週末のアゼルバイジャンGP中でのルイス・ハミルトンへの意図的な衝突により、1戦出走停止あるいは罰金など、さらなる処罰を受けるかもしれない。

FIAのジャン・トッド会長はベッテルの行動と、スチュワードの裁定を不快に思っていると見られている。スチュワードはベッテルに10秒ストップ&ゴー・ペナルティを科したが、パドック関係者の多くはそのペナルティは生ぬるいと考えた。

事故当時はセーフティカー先導中で、トップのハミルトンがペースをコントロールする権利があったが、ベッテルはブレーキ・テストをしたせいで彼のマシンに追突したと非難した。この追突により、両マシンともダメージを受けた。

ハミルトンの行動に不満を抱いたベッテルは、ハミルトンのマシンに並んでハンドルを切り、2台が接触した。追突のあとベッテルが体当たりした2回目の接触では両マシンともダメージは受けなかった。

しかしFIAは、ハミルトンはリスタートで違反行為をしなかったと証明した。先頭マシンはペースをコントロールすることができ、また、規約によると一定速度を維持しなければならないが、ハミルトンのマシンのデータから、彼はブレーキを強く踏まず、以前のリスタートと同じ行動をとったことが示された。

スチュワードは声明のなかで「ハミルトンは、一定の速度を維持して、その時もレース中の他のリスタートと同じように正しく行動したことがわかった」と述べた。

最初の接触のあとのベッテルの行為は、復讐だった。4度のワールドチャンピオンはレース後、それを認めたが、ペナルティは当然ではないと考えていた。

ベッテルが「激情して我を忘れる」のはこれが初めてではない。昨年のメキシコで、彼はレース・ディレクターのチャーリー・ホワイティングに無線で2度 "f**k off"(失せろ)を含む罵声を浴びせ、警告を受けた。その結果、ベッテルはホワイティングとトッドに公式謝罪文を書くことになり、F1の評判を落とした。

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FIA国際法廷

その謝罪を受け、トッドはベッテルをFIA国際法廷に持ち込まないことにしたが、同じ違反を繰り返した場合、厳しい処罰を科すと警告した。

しかし、ベッテルはバクーでの行為により国際法廷に出廷しなければならないかもしれない。

報道によると、トッドはベッテルの意図的な行為に不満であり、ペナルティが罪に見合っていないと考えているようだ。スチュワードは、彼をレース失格にすることも検討したが、タイトル争いに影響を与えるので、失格処分を避けたとの噂もある。

だが、皮肉なことに、ハミルトンはその後緩んだヘッドレストのためにピットに戻らざるを得なくなり、レースを5位で終えたため、ベッテルが失格になっていれば、ふたりとも同ポイントになっていたはずだった。

ジャン・トッドがさらなる行動を起こすかどうかは、来週末のオーストリアGPまでに決定されるだろう。

2013年06月07日
FIA国際法廷とその仕組み

-Source: Motorsport Week

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