金塊事件被告に恐喝容疑で逮捕へ
福岡市で約7億5000万円分の金塊が盗まれた事件で、起訴された男に対し「金塊を盗んだことで暴力団が怒っている」と言いがかりをつけ、現金500万円を脅し取ったとして、愛知県警は山口組系の暴力団員を恐喝の疑いで逮捕するとともに、金塊の盗難事件を主導したとされる42歳の被告を、28日にも再逮捕する方針です。
去年7月、福岡市の博多駅前で、約7億5000万円分の金塊が盗まれた事件では、いずれも愛知県の男7人が盗みの罪で起訴されました。
捜査関係者によりますと、事件の5か月後の去年12月、名古屋市に拠点を置く山口組系暴力団の30代の暴力団員の男が起訴されたグループのうち、40歳の男に対し「金塊を盗んだことで九州の暴力団が怒っている」などと言いがかりをつけ、名古屋市で現金500万円を脅し取った疑いがあることがわかったということです。
愛知県警は、27日、この暴力団員を恐喝の疑いで逮捕し、捜査関係者によりますと男は黙秘しているということです。
さらに、金塊の盗難事件を主導したとされ、すでに起訴されている会社役員の42歳の被告も、この暴力団員とともに恐喝に関わった疑いがあるということです。
愛知県警は被告の身柄を福岡から移して、28日にも恐喝の疑いで再逮捕する方針です。