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ライチョウのひな、写真を公開 大町山岳博物館

育雛器の中で仲良く寝るひな=大町山岳博物館提供

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 環境省などによる国の特別天然記念物ニホンライチョウの保護増殖活動に取り組んでいる大町市の市立大町山岳博物館は二十七日、同館で今月二十一日に生まれたひな二羽の新しい画像二枚を公開した。体重はそれぞれ四〜六グラム程度増えて二〇・七グラム、二二・八グラムになり、育雛(いくすう)器の中で寝たり、跳んだりして成育は順調だ。

 ひなは羽も生えだし、スイバなどの野草やコマツナ、リンゴや配合飼料などを食べている。同館は親をイメージした縫いぐるみを育雛器の中に入れており、寝るときは縫いぐるみに体を寄せて寝ることもあるという。

 担当者は「生存に向けて一番難しい時期が生まれて一週間から十日といわれる。感染症などを警戒しながら見守りたい」と話している。

 二羽は、近親交配を避けるために上野動物園(東京)から移された二個の卵から生まれた。大町山岳博物館で飼育する一組のつがいは二十一〜二十六日にも三個の卵を産み、今月三日以降に産んだ卵は計十二個になった。最初に生まれた四個は有精卵と分かり、現在はふ卵器に入れられて七月二日ごろにふ化する見通し。

 今月十一〜二十一日に生まれた六個は、近親交配を避けるために七月上旬にも富山市ファミリーパークに移される予定で、有精卵の場合は同月十三日ごろにふ化する見込みという。

 (林啓太)

 

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