世界初!防災対策の指南書
官公庁の主要政策、自治体の最新事例、防災ソリューションが一挙に分かる!
防災・危機管理担当者必携の1冊
防災への関心を高めるのは至難。であれば、誰もが興味を示し、好きなイベントをまず考えてみる。参加者にとって防災の実情や知識を知ることは、プラスαな付加情報で十分でなのである。
日ごろから災害に備えたり、地域の防災訓練に参加してもらったりするには、まず防災に関心を持ってもらうことが大切だ。しかし、人の興味をひいたり、やる気を促したりするには、どうしたらよいのか。内閣府が公開する「防災情報ページ『みんなで減災』特集・心をつかんで広げよう」では、楽しく参加できるイベントを工夫させることを推奨している。
参加意欲をイベントで高める
訓練には多くの人に参加してもらいたいもの。でも普段参加していない人や、最初から参加する気のない人に参加してもらうのは大変だ。
では、どうするか。まずは「間口を広く、敷居は低く!」することと説いている。
スーパーで楽しそうなイベントをやっていた。参加したら何かをもらえるというので、やってみたら、実は防災のイベントだったというような流れだ。防災訓練と言われるとしり込みしてしまう人も、気軽に参加できるような工夫の一例だ。
例えば、広島県呉市では高齢者が行き慣れたお寺を避難所にしているところがあり、防災訓練の途中でお花見を楽しもうと呼びかけているという。まずは参加しようというモチベーションを高めることが大事ということだ。
訓練の内容も、日ごろから防災のことをあまり意識していない人に、難しい話をしてもなかなか伝わらない。楽しく参加できるようなイベント形式で、バケツリレーを運動会形式でやるなど、地域の『お祭り』にすれば、多くの人に参加してもらえることが期待できる。
自分の身を守る防災訓練は、サバイバル訓練と共通しているところがあるので、親子で参加できるようなサバイバルキャンプを防災訓練として開催するのも面白い。
入り口はどうあれ、実際に参加し行動することで、参加者の意識や考え方が少しずつ変わってくる。
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