Shimmer Lake (Music From The Netflix Original Film)
Netflixオリジナルの美しい湖の底(原題:Shimmer Lake)を鑑賞しました。
以下、ネタバレ有りの感想。
あらすじ
湖のある小さな町で銀行強盗が起こる。犯人を探す保安官のジークとその相棒リード。容疑者の3人のうち1人はジークの弟であるアンディだった。
場面はどんどん逆行していき、過去に湖で起こった事故の謎や、町の住人それぞれの秘密が明かされていく。果たして銀行強盗の裏にある目時とは、黒幕は一体だれなのか……
感想
湖の底?
邦題がストーリーと関係なさ過ぎてまずびっくりしました。底に何か沈んでるのかと思いきや湖に関する描写もほぼなく、車で近くに行っただけ。
原題がSHIMMER LAKEなので美しい湖、まではわかるんですが、底ってなんなんだろか。比喩的な何か? だとしたら住人の感情とか深層心理が湖で底っていうのが隠している秘密ってことか? うーん、わからん。
時間逆行
金曜日の話が最初に語られて、木曜日、水曜日とさかのぼるようにして描写されます。小説では叙述トリックでよく使われるのでそんなに珍しい感じもしませんが、サスペンス系の映画では珍しいと思います。
この映画は時系列が逆に描写されて、最後に黒幕がわかるというオチです。つまり最後まで見ないと何が何やらさっぱりわからないのです。そこを飽きさせずに見せられるかっていうのが重要なポイントですが、そこはギリギリって感じがします。
見ていて退屈になってしまう場面も結構あるような気がします。「何やってるかよくわからない」「そういうことか」の繰り返しなので「そういうことか」の部分にインパクトがあれば見られるんですが、あまりにも意外性が無いんですよね。
どうせジークが犯人なんでしょ、と思わせない工夫がほしかった。
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小さい田舎の町
映画の舞台となる湖のある小さい田舎の町というのがなんだか妙にリアルな感じがするなぁと思いました。僕の地元(青森の田舎)もなんとなくこういう感じなんですよね。町の人のことは昔から仕事とか家とか恋愛事情とかなんでも知ってて、上下関係とか役割とかがずっと変わらなくて、ちょっと窮屈そうな感じがそっくりでした。
強盗役の人が「昔はよかった、良い時代だった」とか言いながら学生時代の話ばっかりするんですよね。それがなんだか泣けてきちゃう。
ストーリーと関係ないギャグ
前述の「何やってるかよくわからない」&「そういうことか」の組み合わせの中に思わせぶりなフリをしておいてスートーリーとはほぼ関係ないギャグパートがいきなりぶっこまれたりするんですよね。
ストーリーと関係ないうえに、物語の構成よりギャグのほうが断然ウマいというかインパクトがあるので非常にもったいないです。なぜ裸の少年の幽霊をもっとストーリーに組み込んでくれないのか(ちょっとだけ組み込んでるけど)。
まとめ
叙述トリックとかミステリ小説が好きなので、楽しく鑑賞できました。ただ、さきの展開が単純というか、誰でも見当がつく人が黒幕なのでそれがちょっとつまらないなぁと感じました。全体的に見れば雰囲気の有る良い映画だと思います。ネットフリックスオリジナルで限定すると上位なのでは?
ではまた。