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2017-06-27

ウクライナ、ロシア等で感染が確認されたとみられるランサムウェア「Petya」についてまとめてみた

| 02:22 | ウクライナ、ロシア等で感染が確認されたとみられるランサムウェア「Petya」についてまとめてみたを含むブックマーク

2017年6月27日頃からウクライナロシアの他、世界中でサイバー攻撃が発生したと現地メディア等により報じられています。各地で確認されたサイバー攻撃ランサムウェアによる影響を受けたものとみられています。ここでは関連情報をまとめます。

確認されているランサムウェア

攻撃経路

次の脆弱性悪用されているとの情報があります。

次の方法を用いて内部で拡散するとの情報があります。

  • PsExec
  • WMIC
検体サンプル
通信先と見られるIPアドレス

次の通信先に接続しているとの情報があります。

  • 84[.]200[.]16[.]242
  • 95[.]141[.]115[.]108
  • 111[.]90[.]139[.]247
  • 185[.]165[.]29[.]78
ランサムウェア取引先アドレス

報道、報告されている被害の状況

ウクライナで影響が出たと名前が出ている個所は次の通り。

政府自治体ウクライナ政府エネルギー・石油産業省、総務省Webサイトで接続障害発生。
キエフ市役所も攻撃を受けた模様。
金融ウクライナ中央銀行、Oschadbank、Sberbank、TASKomertsbank、Ukrgasbank、Pivdenny、OTP Bank、Kredobank
交通Boryspil国際空港キエフ地下鉄ウクライナ鉄道
空港は電光掲示板等で障害発生。
放送Radio Era-FM、Football.uaSTB、TV Channel 24、Radio "Lux"、Radio "Maximum"、"KP in Ukraine"、TV channel ATR 、Korrespondent.net、Epicenter、Arcelor Mittal、Ukrtelecom、Ukrposhta
大手企業航空機製造会社Antonov、郵便局Ukrposhta、電力Kyivenergo、Naftogaz Ukraine DTEK、"Dniproenergo、Kyivvodocanal、Novus
電力供給への影響はない模様。
移動通信Lifecell、Kyivstar、Vodafone Ukraine
医療Farmak、Boris clinic、Feofania Hospital Corporation Arterium
ガソリンスタンドWOG、Klo、TNK

ウクライナ以外でも被害や影響を受けたと情報が出ている。

ロシア石油系企業ロスネフチ、バシネフチのWebサイトで接続障害発生。
原因不明だが、政府ネットワークがダウン。
鉄鋼エブラズも攻撃を受けた。
デンマーク海運コングロマリットのA.P.モラー・マースクのITシステムがダウン
アメリカ製薬会社メルク、法律事務所DLA Piper'sの地方事務所が影響を受けたとの情報。
イギリス広告代理店WPPが被害を受けたとの情報。
フランス建材、ガラス製造のサンゴパンで影響が出た。
オランダ船会社 TNTで一部システムに影響が及び修復が必要との情報。
スペイン食品 Mondelezの事務所が攻撃を受けたとの情報。
インド詳細不明だが被害が出ているとの情報。
オランダAPMターミナルが運営する17のターミナルで影響が出た。

被害報告の関連ツイート

ウクライナ副首相が自身のPCが起動しないとツイート

Kasperskyが補足した国別の感染件数割合

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