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 小説や映画で人気の「ハリー・ポッター」に登場する魔法の帽子のような姿のクモ、ピンク色のキリギリス……。米ニューヨーク州立大の国際生物種探査研究所が2017年の「世界の新種トップ10」を公表した。世界の研究者による選考委員会が、前年に報告された約1万8千の新種の中から、風変わりな特徴や希少性などを考慮して選んだ。

 魔法の帽子のようなクモはインドで発見された。大きさは2ミリ以下。ハリー・ポッターに登場する魔法使いの名前にちなみ、「エリオビクシア・グリフィンドリ」と名付けられた。

 また、葉っぱのように見えるキリギリスはマレーシアで見つかった。4センチほどの大きさで、メスは鮮やかなピンク色をしている。

 ほかにも、コロンビアで見つかった花の中心部が悪魔の顔のように見えるランや、パプアニューギニアで発見された背中にトゲがありドラゴンをほうふつさせる姿のアリ、ブラジルの川で見つかったオレンジ色の斑点があるエイなどが選ばれた。

 同研究所は2008年から毎年、新種トップ10を発表している。「10年間で約20万種の新種が見つかったが、それよりも速いペースで絶滅が進んでいる」と指摘した。(戸田政考)