だるまや社長は謝罪しろ!「厨房にもう立てなくなった」と訴え

にいがた青年ユニオンは6月26日、新潟市内で株式会社だるまやと団体交渉を行いました。
昨年9月、急に呼び出された西区統括エリアマネージャー(当時)の男性が「パートに有休を取らせるな」「オレが直接言うと法に触れるから、オマエが有休を取らせないようにしろ」などと社長から言われ、その上、社長は有休を取ろうとするパートタイマーらを直接本部に連れてこいと迫った事件について謝罪を求めたものです。

ブラック企業と評判となり人手不足に

だるまや、ちゃーしゅうや武蔵、吉相など、さまざまなラーメン屋を経営する株式会社だるまやですが、2013年に経営者が変わってから、急に従業員らが辞めていきました。警察沙汰にまでなり、ブラック企業になったためです。

結果的に人手が不足。新しい人も集まりにくい状態となっていました。
あまりにも人手が不足して、店長などに負担がかかります。
急に退職したと言って、元店長に数百万円の損害賠償請求がなされたりも。

今回、団体交渉を申し入れた男性も「タイムカード上は休みにしたが、実際には2ヶ月まるまる休みがなかったこともある」と語り、その上、「部長からは人が足りないから、他の店舗に応援に行ってくれと言われたことがある」とも。

社長の暴言はなかったと回答!

だるまや団体交渉の回答

そうした経緯の中で、パートタイマーに有給休暇を取らせないための緊急ミーティングが昨年9月23日に開かれたといいます。しかし、会社側が用意した文書回答は「慎重に再調査した結果、そのような事実は確認できませんでした」というもの。

9月23日にミーティングがあったこと、社長と元エリアマネージャーが出席していたことは確認してきたものの、時間帯や議題について質問しても、会社側は何も確認してきていませんでした。

昇格しても昇給の約束がない!?

また、昨年7月に店長からエリアマネージャーに昇格したときに、給料を上げると言われていたにもかかわらず、「昇格時に賃金についての改定を約束した事実は確認できませんでした」と文書で回答してきました。
実際には、エリアマネージャーと言っても、ちゃーしゅうや武蔵アピタ新潟西店の店長を行いながら、7店舗を統括するというものです。

ちゃーしゅうや武蔵アピタ新潟西店の店長だった昨年6月度の給料明細を見せてもらいました:

  • 基本給1 12万5千円
  • 役付手当 5万円
  • 固定残休深 89800円
  • 基本給4 6千円
  • 他に、家族手当、通勤費

なお、会社側は「固定残休深」は目安として、所定外労働60時間、休日労働20時間、深夜労働10時間を含む固定残業代であると説明しているそうです。

その後、エリアマネージャーになった昨年9月度の給料明細を見せてもらいました:

  • 基本給1 12万5千円
  • 役付手当 5万円
  • 固定残休深 12万4800円
  • 基本給4 6千円
  • 他に、家族手当、通勤費

時給は約1000円で変わりありません。これがエリアマネージャーに対する労働条件でしょうか。

社長は謝罪しろ!

元社員の男性は、団体交渉後、こう語りました。
「緊急ミーティングの内容もよく調べてこない。こちらはよく覚えている。社長は『権利を主張する奴はクビにしろ』とまで言った。そのために、私はもう厨房に立てなくなった。お金どうこうじゃない。まず、自分で出てきて謝罪しろと言いたい。」

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