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はぐれるとは…
もしも!!
もしもですよ!?
ダイビング中にバディを見失ったら!!??
ダイビング中に一緒に潜っていたバディとはぐれてしまったら、どういう手順をとらないといけないか、しっかりと頭の中にありますか?
ここで言う【見失う】とは水中でバディが見えなくなるといいう事を指します。透明度・透視度にもよりますが、見える範囲が10メートルならそれを超えた範囲、見えている範囲が25メートルあればそれを超えた場合等に見失いますが、基本的には水中では【2秒以内にお互いに手が届く場所】に居ることが望ましいです。
絶対にあってはならないことですが、万が一、バディとはぐれてしまったときの為に、ダイブプランとしてバディとどういう行動をとるのかしっかりと話し合っておきます。
水中でどういう行動をとるのか?
水面でどういう行動をとるのか?
集合場所をどこにするか?
一般的なガイドラインとしての行動は、
【水中で相手を探すのは1分以内にして、見つからなかったら注意しながら浮上し、水面で合流する】
となっていますが、必ずしも水面が穏やかな環境とは限りません。水中よりも水面のほうが流れが速い事もありますし、人気のポイントで大多数の船が縦横無尽に運行している水面は非常に危険な場所となります。状況に応じた行動をとらなくてはいけません。
また、深い水深でバディとはぐれてしまった場合でもいきなり垂直浮上することは危険です。深い水深の水面は潮の流れが速くなっている事が多く船の行き来も多いことがあります。安全停止も忘れてはいけません。水底の水深が深い所からの安全停止は、潮の流れを受けやすい為、流されるリスクも高くなってしまいます。
こういったトラブルを防ぐためにセーフティグッズを持っておいた方がいいでしょう。
ダイビング中に水中でもボタンを押すだけで音が鳴るグッズです。陸上で鳴らすと大きな音で知らせる事ができます。
水面に自分の位置を知らせることが出来ます。ドリフトダイビング時には絶対に必要になります。
はぐれた時のプランを決めておく
ビーチエントリーなのか、ボートエントリーなのかと海洋状況によってプランが変わるのでいくつか例をおげて見たいと思います。
例1【環境は穏やかなビーチエントリー】
水面も水中も比較的に波も流れも無い環境の陸上からエントリーするパターン。
もし水中ではぐれたらお互いに水中で約1分はお互いに捜索をする。捜索手順はお互いに姿を確認していた地点へ戻りそのあたりを捜索。それでも見つから無ければなるべく浅いところ(陸に近い場所)へ移動して安全に浮上(必要であれば安全停止を行う)。水面で合流できなかった場合は陸上にエキジットをして予め決めておいた集合場所(車や近くのトイレ、ダイブセンターなど)で合流する。
例2【波のある環境でのビーチエントリー】
水面が少し荒れていて水中も潮の流れがある環境のパターン陸上からエントリーするパターン。
もし水中ではぐれたら水中でお互いに約1分は捜索を行う、それでも合流できない場合は水面での合流はなるべく避けたいので陸上で合流するようにする。その際は流れに気をつけるために水底をなるべく利用しながら流されないよう(岩につかまったりしながら泳ぐようにする)に戻る。ここでコンパススキルが重要になるので沖の方位と陸上の方位はしっかり潜る前に確認しておく。
例3【アンカーリング(錨泊)をしている船からのボートダイブ】
船からのダイビング。捜索手順は変わらないが水面では他の船の行き来に気をつけ水面での合流が難しい場合は、船に戻り合流する。
例4【ボートからドリフトダイビング】
ドリフトダイビング時に水中ではぐれた場合、水中で約1分捜索した後、安全に浮上(必要であれば安全停止)して水面で合流もしくは、船長に合図を送り、船での合流、もしくは船から捜索を行う。
例として挙げましたが上記は絶対的なベストではありません。応用するパターンはいくつもありますし、ダイバーのレベルに合わせたダイブプランを立ててダイビングを行いましょう。
※安全の為に器材の質を高める事が命を救うことがあります。事前準備として器材を揃えることが大きなトラブルを防ぐことに繋がります。