先日、ひょんなキッカケで東京ディズニーシーという日本が誇るテーマパークへ行ってきました。
ディズニーシーという異国の地なう。こんな日に初ホッテントリ入り。夢の国で夢が叶いました。 pic.twitter.com/GQHq61gsP8
— オニオン・ペタス@はてなブログ(裏の顔) (@onionpetas) 2017年6月24日
この日、初めてホッテントリ入りをしてまして正直頭の中はディズニーどころじゃなかったんですが…。
※ そのへんの話はまた後日書きたいと思います
で、まぁーーー人が多かったわけです。
その日が平均と比べてどうかわからないんですが、ディズニーの人口密度って異常ですよね。
見えてる範囲でも所狭しに人が溢れてるし、さらに膨大な人数がアトラクションとかの建物に隠れてるという…。
でもまぁ、うまいこと設計してるな〜って思いました。やっぱディズニーは凄い。
建物は実際の大きさより大きく見せるために上にいくほど縮尺を小さく作ってたりいろんな工夫を凝らしてるみたいですね。
人の流れとかもスンゲー計算されてて人の多さのストレスを軽減してくれる。
うわーー!頭いいなーーー!って感心しまくりでした。
事件は突然起こった
そんな「ディズニー設計」はゲスト(お客さん)が「写真を撮る」ってとこまで抑えてくれるわけです。
だから至るところににここぞ!って写真ポイントが用意されてて人が集まってるんですね。
自分は家族と一緒だったのでそれなりに子供の写真とかを撮ってたんですが、そんな家族団欒のひと時を切り裂く声が後ろから聞こえました。
「すいませ〜〜ん!写真を撮ってもらってもいいですか〜〜??」
振り返るとそこには女子高生(制服着用)が5人いました。人呼んで「JK」という種族です。
おそらく自分の半分くらいの年端であろう女子。
この世代の人と会話をするのは何年ぶりだろうか。おそらく手の指では足りないほどの期間言葉を交わしたことがないと断言できます。
正直、自分は動揺を隠すことに必死だったんです。
だって急に5人の女子高生が自分の表情を伺ってくるわけですよ。
冷静なんて保てません。
でも写真を頼まれるなんて夢の国じゃ日常茶飯事。
郷に入ったからには郷に従わなきゃいかん!!
そう心に決めました。ここは大人としてこころよく快諾せねば。
「い、いいですよ〜。」
よし。自然に言えた。ちょっと口籠もったけど大人としての返答ができたぞ。
すると彼女たちは無邪気な笑顔と共に声を揃えて、
「やったー!ありがとうございます♡」
と言います。
うーん・・・イイ!!
その笑顔は日本を救うよ!!
もうね、本気でそう思いましたよ。
なんだか時間が一瞬止まったような感覚でした。
そう、ここまでは自分もご満悦だったんです。
いざ!写真タイム
自分の前には5台のスマホが置かれました。
JK「よろしくお願いします♡」
うん。悪い気はしません。
JK「じゃあこの辺で撮ってください♡」
なんということでしょう。
自分が撮るポイントまで指定してくれました。
最近の女子高生は大人の誘導が上手です。自分は言われるがままに移動します。
JK「じゃあよろしくお願いしま〜す♡」
と、つぎの瞬間、自分は予期せぬ事態に遭遇しました。
なんと女子高生5人が一斉に振り返って自分に背を向けたのです。
そして、なにかストーリーがありそうなポーズをとっています。
正直申し上げますと、自分はここでかなりうろたえました。なになになになに!?!?!?って。
この状態で撮るの??
・・・愚問です。そんなことを彼女たちに問うのは愚問でしかない空気がそこには流れていました。
非常に混乱しました。
この若くて無邪気でありながら奇抜なポージングをキメている被写体に向かって自分は何を表現したら良いのだろうか。
しかし、そこには無情にもスマホが5台置かれていて自分は表現者として選ばれたという紛れもない事実があります。
落ち着いて考えてみたら彼女たちの目的ははっきりしています。
そう。「インスタ映え」です。
なんというハードルでしょう。
女子高生にカメラを向けるという行為がすでに後ろめたいのに、そこへ
「良い写真を撮れ」
という無言の圧力が加わっているのです。
仕方がない…。
これまでの写真人生で培った「集大成」をここで披露するしかない!!!
そう心に決めてパシャパシャ撮りました。
どさくさに紛れて自分のiPhoneでも撮・・・みたいな邪念は微塵もわかないほど必死だったんです。
そして、隣で一部始終を見ている妻。
目の奥が笑ってないことも気掛かりでした。
パシャ!
パシャパシャ!
パシャパシャパシャ!
・・・なにも法に触れることはしていない。
そう言い聞かせながらようやく撮り終わりました。
女子高生のピュアソウル
オニペタ「撮りましたよ〜!」
JK「あ!ありがとうございま〜す♡」
うん。やっぱり悪い気はしません。
すると5人の女子高生たちはすぐさまスマホを手にとり写真チェック作業に入ります。
そうなんです。
今しがた自分が撮った写真について、目の前で品評されるという窮地に立たされたわけです。
なにやらコソコソ話しています。
「ねえねえ・・・」
「だからさ〜・・・」
「加工すれば・・・」
もはや逃げ場なんてありません。
早くその場から立ち去りたいという一心でその品評会の結果を待つことになります。
で、1人の女子高生が結論を言い渡します。
JK「あ、今度はお母さんに撮ってもらってもいいですか〜〜??♡」
・・・ファッ??
なんというピュアソウルなんでしょう。
写真が気に入らなかったということを言わずして、ここまでハッキリと物言いできる芯の強さ。ド直球で撃沈しました。
自分としてはガード無しでビンタの応酬を食らってるような感覚。
そしてなんと言うか「告白する前にフラれる」ような絶望的な気分に苛まれました。
何も言う権利もありません。恐怖すら感じます。
そして・・・
結局妻が写真を撮りなおしたら女子高生たちの顔が輝いたんです。
JK「すごーーい!」
JK「ありがとうございま〜す♡」
そう言い残して嵐は去りました。
妻は何気に嬉しそうです。目の奥まで笑ってます。
自分は夢の国でなにか大変なモノを失ってしまったかもしれません。
まとめ
女子高生のピュアソウルは時に残酷です。
そしてテーマパークに出没する女子高生が一番「危険」であることを知りました。
皆様におかれましても「インスタJK」が出没するエリアに足を踏み入れる際は、充分に注意をして頂きたいと思います。
もし、遭遇してしまった場合は「逃げる」ことを強くオススメします。(腕に自信があるかたは是非挑んでみてください)
ということで、今日はここまで!