富良野ラベンダー畑、見るならこの時期・この場所!ベスト6選

2017.06.26

ラベンダー畑を見に富良野へ行きたい、というみなさんは必見!世界的に有名な「ファーム富田」をはじめ、富良野地方に点在するさまざまなラベンダー畑の見どころやベストな時期、回りかたを現地のライターが紹介します。この夏、薄紫色に染まる丘の大地を眺めながら、ふんわり漂う爽やかなラベンダーの香りに包まれてみませんか?さあ、北の大地のラベンダー畑を巡りましょう!

▲雄大な風景とラベンダー畑を各所で眺められるのが富良野地区の魅力!

1.誰もが訪れ感動するラベンダーの聖地「ファーム富田」

「ファーム富田」は、かつて富良野地方で衰退しかけたラベンダー栽培を復活させ、ラベンダーを観光資源として確立した先駆者。今や世界中から観光客がやってくる“ラベンダーの聖地”です。
▲富良野観光でラベンダー観賞する人のほぼ全員が行くと言っても過言ではない、ファーム富田のラベンダー畑

車なら旭川空港から約45分、JR中富良野駅からは5分程度、列車なら臨時列車のノロッコ号のみ停車するJRラベンダー畑駅から徒歩7分で行くことができます。

園内には数多くの花畑があり、見どころは各所に点在!
▲カラフルな花畑の丘が広がる「彩りの畑」は撮影スポットとしても有名
▲斜面一面に広がる「トラディショナルラベンダー畑」も必見!

ここでは、7月中旬から下旬に見頃となる遅咲きの「おかむらさき」を中心に、7月上旬から中旬に見頃を迎える早咲きの「濃紫早咲(のうしはやざき)」や「ようてい」などさまざまな品種が育てられています。
遅咲きの品種が多めとはいえ、7月は上旬から下旬にかけて園内さまざまな場所で薄紫色に染まる風景を楽しめます。
▲ラベンダー以外にもポピーやサルビアなどさまざまな花があり、春から秋まで綺麗な花畑を眺めることができます

園内には「ポプリの舎」、「花人の舎」などの売店やカフェが複数あり、花畑巡りとともにショップ巡りを楽しめるのもファーム富田の魅力。
▲ラベンダーで作ったポプリやドライフラワーなどの買い物も楽しみ!
▲ラベンダーソフトクリーム(300円)は必食!ラベンダーの香りがほんのり鼻に抜けて爽やか

カメラを持って園内を歩いていると、丸一日いたくなるほど綺麗な風景。さすが聖地だと納得してしまう、素晴らしい眺めを観賞できます!
▲シーズン中、多くの人たちが訪れます

ラベンダーが見頃となる7月は訪れる人がかなり多く、土日は駐車場待ちの渋滞で午前中から長時間並ぶことも。
そのため、ファーム富田は混み合う前の朝に訪れるのがベスト!特に、ラベンダー畑巡りをするなら移動距離があるうえ道路も混み合うことが多いので、ファーム富田を起点に出発するのがおすすめです。

2.リフトに乗ってラベンダー畑を空中散歩「中富良野町営ラベンダー園」

ファーム富田を観賞したあとは、車で3分程度の「中富良野町営ラベンダー園」へ行ってみましょう。
ここは、知る人ぞ知る穴場の絶景ラベンダースポット。リフト(往復:高校生以上300円、小中学生200円)に乗って斜面のラベンダー畑を見渡すことができるのです!
▲冬はスキー場となる北星山(ほくせいやま)のゲレンデが、夏は一面ラベンダー畑に

ラベンダー畑を横に眺めながら頂上まで行き振り返ると、そこは絶景!
▲リフトに乗って5分程度、頂上の展望スペースからこんなに雄大な風景が眺められるのです!

斜面一面に広がるラベンダー畑、その先に広がるのどかな田園風景と十勝岳連峰の山々。ファーム富田だけ見て帰るなんて勿体ない!ここの眺めは必見です。

斜面を歩いて登ったり下ったりすることもできるのですが、ここはぜひリフトで。楽ちんということもありますが、下る時が特に気分爽快なのです!
▲リフトで下る時も絶景!まさに、お花畑を空中散歩しているような気分!

早咲きの「農紫早咲」と遅咲きの「おかむらさき」のほか、白いラベンダーの「美郷雪華(みさとせっか)」と大ぶりなラベンダー「ラバンジン」の4品種のラベンダーを観賞できます。
▲シャクヤクやマリーゴールド、ホワイトサルビアなどのお花も楽しめます

6月下旬に色づくラベンダーもありますが、遅咲きの品種が多いので見頃は7月中旬から下旬。絶景の空中散歩を楽しみましょう!

3.日本最大級のラベンダー畑が広がる「ラベンダーイースト」

リフトに乗って空中散歩を楽しんだ後は、日本最大級のラベンダー畑「ラベンダーイースト」へ。ファーム富田が運営するラベンダー畑で、ファーム富田から車で約7分、中富良野町営ラベンダー園からは車で約10分です。
▲東京ドームが3つも入る広~いラベンダー畑に約9万株が植えられています

もともとはドライフラワーやラベンダーオイルなどラベンダー製品を生産するための畑でしたが、2008(平成20)年にラベンダーイーストとして一般公開されるようになり、7月中のみ入ることができます。
▲栽培されている品種は「濃紫早咲」と「おかむらさき」。例年7月中旬くらいが見頃です

ここの見どころポイントは大きく2つ。1つ目は、敷地中央付近にある「風香る丘」や「展望デッキ」から眺めるラベンダー畑。
▲展望デッキから眺めたラベンダー畑。手前が風香る丘

展望デッキは敷地中央付近にあるので、東西南北どこを見ても眼下にラベンダー畑が広がり、その先には十勝岳連峰や夕張山地の山々も見えます。
▲風香る丘や展望デッキの隣には、ラベンダー商品の買い物や軽食を楽しめる「ラワーレの舎」があります

2つ目は、ラベンダーバス(中学生以上200円、4歳~小学生100円)に乗車しての観賞。窓や柱がなく開放的な客車に腰かけ、ラベンダーや周囲の風景について解説を聞きながら楽しむことができるのです!開園期間中は随時運行しているのでお気軽に。
▲一面紫色に染まるラベンダー畑の中を15~20分かけてのんびり進みます

景色と香りと、ラベンダーについての豆知識も楽しめるラベンダーバス、これは乗るべし!

4.丘の上の展望台からラベンダー畑を見下ろす「日の出ラベンダー園」

次に紹介するのは、ラベンダーイーストから車で10~15分程度、上富良野町にある「日の出ラベンダー園」です。上富良野町は富良野地方で一番早くラベンダー栽培が始まった地で、園内にはラベンダー発祥の地碑もあります。
▲小高い丘の上にあるラベンダー園で、ここは展望台からの眺めがおすすめ!

駐車場から展望台までは左右に花畑が広がる坂道や階段の散策路を進みます。展望台に上がると、頑張って登ってきた甲斐あり、という風景が!
▲展望台周囲には花畑が広がり、その先にラベンダー畑、遠くに富良野盆地を一望!

展望台の少し下には「愛の鐘」という真っ白いモニュメントがあり、カップルや若い女性グループに人気があります。
▲ここで愛を誓うと成就するそうです!

ここの品種は遅咲きの「おかむらさき」が中心で、それより少し早い時期に見頃を迎える通称“こいむらさき”と呼ばれる「濃紫3号」も一部見ることができます。
ベストシーズンは「おかむらさき」が見頃となる7月中旬から下旬です。

5.ラベンダーやヒマワリ畑が見事「麓郷展望台(ふらのジャム園)」

次は日の出公園からは車で40分程度、富良野市郊外の麓郷(ろくごう)地区にある「ふらのジャム園」の「麓郷展望台」を目指します。ちなみに、上富良野町から麓郷地区へ向かう際、国道は混み合うので、十勝岳山麓寄りの道道を進むと比較的スムーズですよ。

ここでのおすすめは、もちろん展望台付近からの眺め!
▲ドラマ「北の国から」の舞台となった麓郷地区を見渡せ、農村風景と雄大な自然が広がります

展望台周辺はラベンダー畑のほか、シャクヤクやクレオメ、コスモスなど、さまざまな花々が季節ごとに彩ります。
▲元気いっぱいのヒマワリがたくさん!例年8月上旬が見頃です
▲クレオメの花畑。こちらは例年8月上旬~下旬頃が見頃
▲綺麗~!例年8月中旬頃になると、キガラシの花が一面に広がります

ラベンダーをはじめ花々の風景を堪能したら、ジャム工房でのショッピングも楽しみましょう!
▲展望台の近くにジャム工房やアンパンマンショップがあります

水を使わず北海道産の野菜や果物の水分だけで煮詰めて作るので、旨みと栄養がギューっとつまった美味しいジャム。38種類のジャムや農産加工品を試食しながら買うことができます。
▲ハスカップや山ぶどうなどさまざまなジャムがあり、作りたてを味わえることもあります

ここのラベンダーの品種は主に遅咲きの「おかむらさき」が中心。7月中旬から下旬が見頃ですが、見頃の時期を外してしまってもラベンダー以外の綺麗な花をたくさん見ることができるので、満足すること間違いなし!

6.露天風呂に入りながらラベンダー観賞できる「ハイランドふらの」

最後は、一日の疲れを癒すべく、露天風呂を楽しみつつラベンダー観賞してみませんか?そんな体験ができるのが、ふらのジャム園からは車で約50分、JR富良野駅からは約20分の「ハイランドふらの」です。
▲温泉宿泊施設の前に広がるラベンダー畑「ラベンダーのうみ」

夜遅くまで日帰り入浴(大人510円、中学生407円、小学生257円、大人は早朝・夜間割引あり)を楽しめるので、ドライブ疲れや散策疲れの身体を休めるにはベストです。
▲弱アルカリ性で肌にやさしく、さらりとした湯ざわり

ここでは、絶対露天風呂に入るべし!
▲湯船の前の柵越しに「ラベンダーのうみ」を見渡せます!

7月中はラベンダー畑にライトが灯るので、日が落ちてからの入浴でも眺望を楽しめますよ。

ここのラベンダーの品種は早咲きよりやや遅く、遅咲きよりやや早い「濃紫3号」。見頃は7月中旬位がベストですが、下旬くらいまでは温泉&ラベンダーを楽しめます。

ラベンダー観賞をするなら7月中旬前後がベスト!

富良野地方で作付けされているラベンダーは、早咲きの品種が6月下旬以降に開花し、7月上旬~中旬が見頃。遅咲きの品種は7月上旬以降に開花し、中旬~下旬が見頃です。
つまり、訪れるなら7月!なかでも中旬から下旬、例年7月10日~25日頃が各所一番見頃になります。8月に入ると各所刈り取られてしまうので、観賞するなら遅くとも7月末までが無難ですよ。
富良野地方のラベンダースポット、いかがでしたか?
ラベンダー目当てで富良野旅行を計画しているみなさん、ベストシーズンを逃さないように、ラベンダースポット巡りを楽しんでくださいね。

※価格はすべて税込です。
川島信広

川島信広

トラベルライター・温泉ソムリエ・イベントオーガナイザー/横浜市出身、札幌市在住。北海道内の全市町村を趣味で訪ね歩くうちに北海道の魔力に惹かれ、都内での雑誌の企画営業と執筆業務を経て北海道へ移住し独立。紙媒体やweb媒体などで主に観光や旅行、地域活性をテーマにした取材執筆と企画・編集を手がける。スイーツ好きの乗り鉄、日光湿疹と闘う露天風呂好き。

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