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仮面ライダーゼロ-zero- 作者:おおとり
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ゼロのスタート

Ep.1ゼロのスタート

インターネットが普及した現代。世界中をネット支配してる言っても過言ではない。
そして、7年前に起きた大規模な人工知能の暴走が起きた。
後それは「リバース ワールド リベリオン」と、呼ばれ社会の教科書にも乗っている。
RWRが発生して一年後に2度と同じことを起こさないよう専門機関、「ワールドプロテクター」が作られた。

それから5年。ワールドプロテクターは秘密裏に世界を保護すべく戦力の増強を整えていた。
RWRの発生を促したのは、世界的に普及して人工知能「アイリス」原因だと思われた。
進化を続けたアイリスは世界平和の為に「人類滅亡」という選択肢をとったのだ。
今回は、その悲劇を起こさない為に-------------。

WPの本部のトレーニングルームにはサンドバッグの山がある。
「ふっ。。。フッ。。。。っ。-----!!!!!」
拳がめり込み中の砂がサラサラと漏れている。
「ハァハァハァハァ。。。。また、ダメになった。。。」
そう、サンドバッグの山は彼、早乙女真一がダメにしたサンドバッグだ。

WP研究室。
「接地圧調整。。。クリア。保護ユニットの。。。。クリア。。。。視界センサー。。。。クリア。量子化開始。」
ブツブツと独り言を呟きながらプログラミングを行っている青年--プロフェッサーレイ

「コンコン。入りますよー。」
ノックの音を口に出して、入ってきた女性は早乙女三日月。真一の姉だ。
「はいこれ。お茶とケーキです。。。。って、気づいてますか?」
置かれた差し入れをみて、三日月の存在に気付く。
「ノックぐらいから入れ。」
「しましたよ?!」
「今度からもっと派手にしてくれ。いきなり現れるとビックリする。」
「ビックリしてました?!」
ローテンションのレイとハイテンションの三日月の日常である。
その時。
バンッ!っと扉を叩く音が響いて、目を向ける2人。なお、三日月は驚いて涙目。
そこに立っていたのは、パンイチの真一だった。
「こんぐらいでかけりゃどうだ?」
「まぁ、流石に気づくな。。。」
部屋に入りデスクに座り込み、近くにあった書類を読み始める
「見た所そろそろか?」
「見ての通りだ。90パー出来ている。」
主語のない会話に察しの悪い三日月は付いてこれない。
唯一分かったのは、差し入れを真一が食べていると言うだけ。
「し、真一。。?それは博士の。。。」
「だってコイツ食べないじゃん。後、ねぇさん俺に適当に炭酸くれぇ」
ため息を吐きながら皿と持って出る三日月。
残った2人はそれぞれ別のものを見てるが内容は同じだ。
ゼロシステム。
アイリスの反乱を制圧する為の力だ。

沈黙に負けてか先に口を空けたのは真一だった。
「90パーってことは出撃は可能か?」
「そうだ。量子化終わっていないから、現状直接の装着になってしまう。」
「面倒くさそうだな」
「後は、デバイスとドライバーの同期、装着テストぐらいだ。装着テストには君にも立ち会ってもらいたい。」
「分かったー。じゃ、腹も膨れたし、走ってくる」
と言って、外に出ていってしまった。
廊下の方で三日月に炭酸を受け取った様子が聞こえてきた。
「博士ー。あの子どこ行くんですかー?」
「走ってくるそうだ。」
レイもそう言うと、ラボを出ていった。
「皆どこ行くんですかー?!1人ー!!!」
その時だった。
「私もいますよ?」
優しい女性の声が三日月に話しかけてきた。
言語インターフェース『フォース』だ。
「あぁ。。。。そうねぇ。。。」
言いながら、冷めたお茶をすする彼女だった。





町中をランニング-----と、言うにはハイペース過ぎる程の速度で真一は走っていた。
その速さは一般男性の全力疾走にも等しい。
ふと、道路に目を向けると救急車とパトカーそして、何処かの電気屋の止まっていた。
「何で電気屋?」

同じ時ラボではレイが真一に連絡を取ろうと電話を掛けていた。
「真一。。。。。なぜ出ない。。。。」
ボヤいていたらひとりでに書類の山が崩れた。
そこに目をやると、真一のものと思われるスマートフォンがレイの番号を表示して、バイブレーションしていた。
「携帯の意味。。。。そろそろ装着テストをしたいんだけどな。。。。」
諦めて電話切るとフォースに指示を出した。
「フォースいるか?」
「いつでもどうぞ。」
「自分でやるぞ」
「準備します。」


その頃三日月は--------
「1人だぜ。」




真一はランニングの帰り道でペースを落として歩いていた。
「割と遠くまできたなぁ。。。ねぇさんに迎えきてもらお。。。ってアレ?」
そう、真一のスマホはラボだ。だか、持ってきたと思っていた真一は、
「ヤッベ、どっかで落としたかな。。。。」
勘違いに勘違いを重ねて時間を浪費して街に、ラボに置いてあるスマホを探しに向かった。


「アクティブ-----。システムオールグリーン。ゼロシステム正常に機能しています。」
ドライバーから、デバイスを外しシステムをシステムを解除する。
「問題なし。いつでも行けるな」



真一はというと、ケータイショップに居た。
「ケータイ落としちゃって、はい。」
「どの辺で落とされました?番号とか分かりますか?」
店員に聞かれた事を受け答えし、店からスマホに電話を掛けた。
「もしもし?あ、はい。あー、そうですか」
電話を切るとすかさず真一が問いだした。
「誰かに拾われてました?!」
「えーと、拾われてたと言うか。。。ご自宅にあるみたいですよ?」
「え?!。。。。あー!そうですか!すみません!」




「あの、バカ。」
ショップ店員からの電話を取ったのはレイだった。









ニュースでも観るか。と言わんばかりに、リモコンを取る三日月
「高校生が授業中に行方不明になる事件が頻繁に起こっています。被害者と思われる学生は授業中に突如消えたとしか説明出来ない現象に-----」
「え、怖っ。普通に怪事件。。。」
ニュースをみて怖がっている所に。
「三日月さん」
「うっわぁ?!」
急にフォースに話しかけられ思わず大きい声を出してしまった。
「すみません。驚かせるつもりは。。。」
「わわわわかってるよ?!驚いてないし!」
「。。。。。レイが呼んでます。」
「あ、すぐ行く。。。。腰抜けるかと思った。。。。」






バァン!
ドアの方向に目を向けると、ドヤ顔の三日月。
「ノックのつもりか?」
「気づくでしょ?で、用ってなに?」
「ケータイショップに真一がいるからコレを届けるついでに迎えに行ってくれ。」
差し出されたのは、二代のスマホに見えた。
1台は元々の真一の物と
「ナニコレ?」
「ゼロデバイスだ。アイリス対策の装備の第0号だ。真一用に調整してあるから帰り道にでもシステムを把握しておくように。と、伝えておいてくれ。」



言われるがままに、ケータイショップにきた三日月
「真一ーーーーーー。」
「あ、ねぇさん。」
「あ、じゃないわよー。ケータイぐらいちゃんともって!もー、愚弟がすみません。帰るよ!」
足早に、店を後にし、三日月が運転してきた車に乗り込んだ。
「あと、コレ。。。使い方覚えろってレイが」
ゼロデバイスを渡すがスグにしまう真一。
「ちょ?!なんでしまうの?適当に弄れって言ってたよ?」
「いいんだよ。どうせ取説みたいなもんだろ?」
「いいのかなー。。。。」
助手席で外を長めなから先ほどの緊急車両が止まっていた場所を再び通ると野次馬がごった返して、マスコミも来ている様子だった。
「あー、ココ私もさっき通った時凄かったのよー」
「俺が走ってる時はそうでもなかったんだけどなぁー」
その時だった。

緊急車両と民家、更に野次馬が『消えた』
あまりの出来事に急ブレーキを掛けてその現場に向う2人。

「ねぇさんコレって」
「さっきニュースで学校の生徒が授業中に行方不明って」
「まさか。。。」

綺麗な空き地になった民家のあった場所不自然に残されてるTVがあった。
真一はその異変に微かにだか確実に感じ取った。
「ねぇさん、あのTV」
「なんでTVだけ残ってるの?」
その疑問を無視し
「一瞬なんか映ったぞ」
「え?」

「ッチ。気付カレタカ。」
ノイズ混じりの声がテレビから流れた。テレビのUSBポートがバチっと火花を散らし『ソレは』現れた。

「ちょ。。。。コレって。。。」
腰を抜かし、その場にへたり込む三日月。
「バケ。。。モノ。。。」
驚いたのも束の間。真一の判断でへたり込んだ三日月を抱え、車に戻ろうとしたその時だった。

「アグ。。。。ッアァ!」
バケモノにタックルされた。
気を失いかけたがどうにか三日月を車に乗せた。
「レイに連絡を。。。。!!早く!」





ラボでは既にその異変を感知していた。
「どうした?」
いつものローテンションで電話取る
「バケモノが現れて、、、今、真一が。、。、!!」
レイの雰囲気が少し変わった。
「分かった。すぐにドライバーを持っていく。車に護身用の武器があるはずだ。先にフォースを向かわせる!行け!」
「了解しました。」






指示を受け車から特殊な銃と警棒の様な武器が出てきた。
警棒を投げようと真一に向き直ると
「真一!コレ---------!!!!!」
真一の身体の一部が消えていた。
だが
「早くそれくれ!!」
痛がっている様子も苦しんでる様子もない。
投げ渡された警棒を取るとすかさず、切るようにバケモノに攻撃をした。
警棒のグリップにボタンの様なものを押すと目に見えるレベルの電流が走った。
「グブァ。。。!」
距離を取ることに成功しようやく自分の身体の変化に気付く。
「うおぉ?!なんだこれ!!脛と肩がねぇ!!!」
「アンタそれ大丈夫なの?!」
三日月の心配をよそに消えていた肉体が復元し始めた。
「あれ?治ってきた?」
「来ます!」
フォースの声でバケモノの突進攻撃を避けることに成功したが、車が大破した。
「あんなの食らったら普通にヤバいぞ!」
「食らいなさい!」
電流を帯びた弾丸がバケモノに命中した。
先程まで、朧気だったバケモノの姿がハッキリしてきた。
ソレはまるで猪版ケンタウロスとも言うべき異形の姿だった。


バイクでフォースが示した場所向っている時、緊急車両のサイレンが響き渡っていた。
「まさか、7年前の悲劇がまた。。。」
察してはいたが、やはりサイレンはレイが向う場所と同じ場所向かっていた。
「邪魔だな。フォース、アイツらのカーナビをハッキングして別の場所向かわせろ!被害が拡大するだけだ。」
「了解。それと」
「なんだ?」
「三日月さんと真一さんがピンチです。」
バイクの上に立ちショットガンを構える。
「見えてるよ」
トリガーを引きバケモノ命中。
2人の前に颯爽とバイクでドリフト駐車
「大丈夫か?」
すかさず、声を掛ける。
「一瞬脚とか無くなったけど、とりあえず大丈夫だ!」
「まぁ、詳しくことは後で聞こう。コレを」
持ってきたドライバーボックスを真一に手渡す。
「三日月に渡されたデバイスを装填して変身しろ。アイリスに対抗するための武器だ!」
『アイリス』と聞いて三日月が声をあげる。
「え、じゃああのバケモノって。。。。」
「アイリスが新たに作った人類抹殺の為の手段だろうな。まさかクリーチャーを具現化するとは。。。。。」
クリーチャーと呼ばれたバケモノが話出した。
「アイリスは人類との共存を望んでいる。。。」
その発言に耳を疑った。ドライバーとデバイスをスタンバイ状態にした真一が応えた。
「ふざけるなよ。コソコソ人間を消しといて何が共存だ!さっさとぶっ飛ばしてやる!」
「ドライバーにデバイスを装填して変身しろ!」
「分かってるよ!」
「三日月!データを取る!パソコンとカメラの準備を!フォース!ゼロシステムのアシストをしろ」
素早く実行し、それぞれの準備が整った。
「いくぜぇ。。。」
ゼロデバイスを構え、叫んだ。
「変身!!--------」
青白い光が真一を包んだ。





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