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序章
気付けば、眼下に広がるいつもの町並みは、黒い炎と赤い炎に包まれ耳には逃げ遅れ炎に包まれた人達の叫び声が届く。
ーーーーーーーーーーおかしい
少年の思考はこの一言でハッキリと覚醒する。
少年は母親と義妹と買い物に行き家に帰る途中だったはず、何も変わらないはずの帰り道だった。
「母さん、梨紗!!!」
少年の叫びに答える者はいない。
少年の両隣には人であっただろう黒い塊があった。
頭では理解しても心が認めない。
だが、この黒い塊の手首と思われるところについているミサンガは少年があげた物だった。
「うわぁぁぁぁぁ〜〜〜、母さん!、梨紗!」
泣いた、思いっきり泣いた。
すると、唐突に笑い声と叫び声、打撃音が耳に入る。
少年が音のする方に歩いて行くと黒い怪物と白い怪物が闘っていた。黒い怪物は黒い炎を拳に纏わせ、白い怪物は赤い炎を拳に纏わせていた。怪物はその拳を相手にぶつけ合った。
凄まじい爆発と衝撃波が少年を襲い少年の意識は途切れた。
初投稿になります。誤字脱字が多いと思いますがよろしくお願いします。
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