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幻想鏡花録 作者:ごまつぶ
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序章〜プロローグ〜

今からご静聴頂きます物語は、とある【地】に迷い込んでしまった一人の少女(?)の体験談です。話の途中で「馬鹿馬鹿しい」、「頭イかれてるんじゃねえの?w」などと思った方は聞くのをやめてもらっても構いません、真面目に物事を受け止められる人のみ、この話をご静聴願います。では、話しましょう。それは、平成29年の時の話です………
私は今、絶望的な状況にある。
迫り来る妖怪、ただただ困惑するだけの自分。この状況を一般人が見たら「何かの演劇か?」と思われてしまうだろう。だが、これだけはわかる。自分が、『女性』になってしまっているということだけだ…

ピピピ、ピピピ…
いつも通りのアラームで目が覚める。「ふぁ〜ぁ〜」いつも通りの馬鹿みたいな声で朝を迎えた。この『いつも』がもう来ないことをこの時の俺は知る余地も無かった…
「もうこんな時間か…もう学校行かなきゃな」この寝坊助は【弥生 鏡花】(やよい きょうか) 12歳 名前が女みたいだと言われるが男である、男である。(大事なことなので二回言った)そして、中学一年である。そして、学校一の遅刻魔である。「朝飯でも作るかなっと…あぁ、ねみぃ…」ちなみに俺の親は俺が4歳の頃に飛行機事故で死んだ。俺は奇跡的に生き残ったが、額に大きな傷が残ってしまった。その傷のせいか最近妙に頭が痛い。「よし、朝飯も食ったし着替えてとっとと行くか」
……………テ
「え?」
タ………ケテ
「な、何だ!?」
……………………
「も、もう収まったか…にしても【あれ】は一体何だったんだ?誰かの悪戯でも無さそうだし…ま、何かの空耳でしょw俺もとうとうヤバイなww、よし、じゃ、行ってきまーす!!」
その時、タンスが「スゥ〜」と開いたことに彼は気付かなかった…
キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン……
「よっしゃ!今日の授業全部終わったぜ!ところで数人、お前数学のテスト何点だった?」
「え?あぁ、100点だったよ。」
「えぇ!?お前100点取ったの!?良いなぁ、俺なんて69点だぞ!羨ましいなこの野郎!」
「ち、ちょっと…やめてよ…」
この鏡花に弄られている人物が鏡花の友人の【達 数人】(たち かずと) 鏡花と同じ中学一年生で、かなりの優等生である。しかも運動もできるので、学校中の女子の注目の的となっている。そのせいで学校中の男子からは反感を受けているが…。
「ただいま〜!」
「あら、やっと帰ってきたのね」
「!?え、ちょっ、だ、誰だよあんた!何で人ん家に入ってきてんの!?」
「ちょっと貴方に相談したいことがあってね」
「……!?」
(この人よく見たらここらじゃ見ねえ服着てやがる…和服か?それとも最新のファッションか?しかもこの人超綺麗なんですけど!なにこれ、夢か何かか!?)
「あの〜、所で相談したいこととは一体なんでしょうか?」
「貴方って、この世界に【退屈】してない?」
「え?いや、特に退屈はしてませんけど…」
「あら、そうなの?てっきり退屈してるのかと思ってたのだけれど。まあ、強制的に連れて行くけどね☆」
「え?」
ウワァァァァァァァ!!!
…………………………………………………
「いっててて、あの人いきなり何しやがるんだよ!」
「え?」この時鏡花は初めて自分の身に起きている『異変』に気が付いた。
「何この声?それに何か服が変わってる…」
鏡花は、そう、『女』になっていたのだ!
「俺が女になったってことは…」
本来は無いはずの胸を探ってみる。すると、生々しい感覚が脳に伝わってきた。
「うわぁ!本当にある…それにこの着物は何だ?妙に
紅いような気がする…」
「あと、ここどこだよ〜〜〜〜!!」
グルルルル………
「へ?」
状況を説明しよう、鏡花は気が付かぬ内に妖怪に囲まれていたのである!(簡単)
「えっ、ちょっ、まっ、これヤバくね!?」
「こうなったら…」
「逃げるが勝ちだ〜!!」
………………………………………………………
「ゼェゼェ…こ、ここまでくれば、大丈夫か、にしてもまた訳わからん場所来てしまった…今度は神社かよ…ま、いいや、金あるかな……あ、あった、100円だけでも参拝してくか」
チャリン、ガラガラ、パン、パン
「礼儀作法はこれで良かったのかな…」
シュゥン!
「え?」
「イャッホォォォイ!!金だ金!!」
「??」
「あの、あなたは一体どなたでしょうか?」
「私?私は【博麗 霊夢】(はくれい れいむ)、この神社<<博麗神社>>の巫女よ」
この金に強欲な巫女がいたら溜まったもんじゃない、と鏡花は思った。
「所で貴方は誰?ここらじゃ見ない顔だけど…」
「あ、はい、私は弥生鏡花と申します。以後お見知り置きを…」
「にしても、まさかうちの神社に参拝してくれる人が居たとは有難き事!ああ、私はまだ神に見放されて居なかったのか…」
何これ、演技か何か?と、鏡花+私も思いました(^^;;
「あ、あの…所で、『ここ』は一体どう言った場所なのでしょうか?博麗神社とは日本ではあまり聞いたことのない土地なので…」
「ニホン?何それ、食べ物?」
「え?」
(もしかして、この人日本人じゃない!?…いや、にしてはちゃんと言葉は喋れてるし…、う〜ん、考えれば考えるほど分からねえ!!)
「だから、ニホンって何?………あ!貴方もしかして『外来人』!?」
「?あの、『外来人』とは何でしょうか?」
「外来人って言うのは『ここ』とは違う世界から来た人の事を言うのよ、にしてもまた紫が連れて来たのね……」アイツアトデシバク
「所で貴方は行くところあるの?」
「?い、いえ、ありませんが…」
「じゃあ、私の神社に何日か泊まって行きなさい、とは言えないから<<紅魔館>>って所まで案内してあげる、ついて来て!」
「あ!は、はい!!」
………………………………………………………………
「にしても鏡花って空飛べたのね」
「いえ、ここに入って来て気付いたら飛べるようになってました」
「へえ〜、そうなんだ………って、あ!見えて来たよ!紅魔館!」
「あれが…ですか…」
鏡花が見たものは、真っ赤に染まった森の中央にある館である。霊夢が言うには、これが紅魔館と言うものらしいが…実に不気味である…
「よし、そろそろ降りるわよ」
「あ、はい!」
一方、紅魔館では…
「咲夜、そろそろある【客人】が来るわ、しかも外来人の」
「お嬢様、それは本当ですか!?」
「ええ、私の【能力】がそう訴えているわ」
「にしても、何故今になって外来人が…」
「私の【能力】によるとあと5分後に来るらしいから、お茶の準備をして来て頂戴」
「かしこまりました、お嬢様」
所戻って霊夢達はと言うと…
「お〜い、そろそろ降りて来なさいよ〜、全く、まさか鏡花が降りるときに限って風が吹いてまさか木に引っかかるとは…」
「降りろと言われても、怖くて降りれませんよ〜………」
「風ぐらいどうって事ないわ、もし落ちたら私がキャッチしてあげる」
「心遣いありがとうございます、霊夢さん!そろそろ降りますね……………よっと…」
「全く…ここで手間取らせないでよね………」
「すみません…」
コン、コン…
「おーい、レミリア、開けてくれ〜」
ドン、ドン、ドン、ドンドン!!
「ち、ちょっと霊夢さん、それはやり過ぎですよ〜、ここの主さんに可哀想じゃないですか〜…」
「こんぐらいどうってことn」
ガチャッ
「真昼間からお嬢様の館のドアを乱暴に叩く癖やめて頂けませんかね…」
「いや〜、わりいわりい、ちょいと用があってな…」
「その横の人の件についてはお嬢様から伺っております、中へどうぞ」
「お邪魔しま〜す……うわあ〜、きれ〜い!!」
綺麗に磨かれた床、豪華なシャンデリア、フカフカの絨毯、広いロビー……これら全てが鏡花に取っては【初めて】だった為なのかもしれないが、鏡花は非常に興奮していた。
「うわあ〜、これすご〜い、あ!これも綺麗だなあ…」
ウロウロ、ウロウロ………
「あの方は一体何をなされているのでしょうか?」
「多分こう言う豪華な物を実際に見る事が初めてなんじゃない?」
「成る程、変な方ですね」
「いや、普通の人はこれ見たらああなるから」
「さて、そろそろお呼びしますかね…鏡花様、そろそろお嬢様の部屋へ行かれては如何でしょうか?」
「はい!何から何までご気遣い感謝します!」
「いえいえ、この館のメイド長として当然の事をしたまでですので…」
「もうレミリアのとこ行くか、鏡花」
「はい!」
さてさて、幻想入り+女体化と言う経験をした鏡花、レミリアに紅魔館に泊めてもらえるのだろうが!?次回に続く!!





どうも!作者のごまつぶです!いや〜、執筆に一ヶ月もかかりましたよ!原因は中学の勉強や英検などが垣間あり、投稿が遅れてしまいましたw(ちなみに前投稿したものは試しみたいなものなので打ち切りにします。こちらの勝手な事情で前の投稿したものを打ち切ってしまい申し訳ございません。次からは無いように善処致します。所で最近、幻想入りシリーズの執筆が増えてきたような気がします。これは大変喜ばしい事で、私の執筆の手助け(リスペクトではございませんのでご安心を)になるような物ばかりで、正直助かりました!感謝致します!さて、前置きはここら辺までにしておいて、次作は執筆が終わり次第すぐ出しますので、出す日は不規則になってしまいますが、そこはご了承願います………。学業が思ったより忙しく、出す日が先になってしまいますが、気長に待っていただけると幸いです!ここまで読んで下さった皆様、そして運営に感謝いたします!ではでは、失礼させて頂きます………。

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