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 自民党は27日、党所属国会議員に課した「党員1千人獲得」のノルマについて、極端に獲得党員数が少ない議員の氏名を公表する方針を決めた。次期衆院選に向けた準備のほか、獲得数に差が出ていることへの党内の不公平感を抑える狙いがあるようだ。

 自民は党全体で党員120万人の獲得を掲げる。この日の総務会で、山口泰明・党組織運動本部長は「今後、著しく未達成の者は氏名の公表などを検討し、厳しく対応する」との方針を示し、了承された。今年末時点で、継続と新規獲得の党員数が1千人を大きく下回る議員については早ければ来春にも氏名の公表に踏み切るという。

 党員ノルマをめぐっては、すでに未達成分1人につき2千円を党に納入するペナルティーを科している。だが、現時点で党員を2人しか集めていない現職閣僚もいるといい、ノルマを達成した議員からは不満の声が上がっていた。