アコヤ貝の中から出てきた真珠ににっこりする小学生=神戸市兵庫区
両岸に工場や民家が立ち並ぶ神戸市兵庫区の兵庫運河で、アコヤ貝を育てる活動を続けている市民団体「兵庫運河真珠貝プロジェクト」が27日、水揚げした貝から真珠を取り出す「浜揚げ式」を開いた。会員の親子ら約180人が参加し、貝の中から現れた真珠の輝きに歓声をあげた。
身近な海の環境に関心を持ってもらおうと、2007年から続けている。会員らは今年6月、直径6・9ミリの貝殻製の核を入れた貝を約420個運河に沈め、定期的に泥を洗って世話を続けてきた。
浜揚げ式では、協力企業「大月真珠」(神戸市中央区)の社員から指導を受けた子どもたちが、指先で貝の身をさぐり、核から直径8ミリ以上に育った真珠をかき出した。中には直径9・6ミリの大玉もあり、母親たちも目を丸くしていた。
須磨区の妙法寺小6年、福田初芽(はじ・め)君は「こんな大きいのが出てくるとは」とびっくり。道林幸次会長は「昨年ほど夏の暑さがひどくなかったためか、例年になく貝が元気に育った」と話した。真珠は会員らで分け合い、来年2月に真珠を使ったファッションショーを開く予定。
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