はやぶろぐ

福岡在住。スピッツ大好きブロガー。暇つぶしに本や音楽について書いています

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スピッツ「1987→」の歌詞考察!原点回帰?デコボコな30年間を凝縮した3分間を紐解く

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スピッツ『1987→』PVのワンシーンより

 

6月26日午前8時、ベールに包まれていた最後の一曲「1987→」のMVが公開されました

 

その日に限ってイヤホンを忘れてしまい、帰宅してからじっくり聴こうと日中はずっと我慢。大変つらかった!

 

早速聞いてみた感想と、歌詞の解釈、考察をしていきます

 

 

スピッツ / 1987→のMV

www.youtube.com

 

エ モ す ぎ る ぞ こ れ は !!

 

過去のライブ映像、アマチュア時代の写真によって構成されている。

 

イントロやアウトロに使われている写真は、レアなものばかり。 いやぁ、全員イケメンやなぁ。1コマずつ止めて1枚1枚じっくり見ましたよ。白黒写真もあって驚きました

 

そうか、カラー写真が高級品だった頃からスピッツは存在していたのか。そう考えると30年って改めて大きく感じますね

 

そしてタイトルの「1987→

僕には、スピッツの30年間を100%理解することはできない。

しかしこのタイトルを目にして、スピッツの30年を詰め込んだ一曲なのだということは理解できた。

 

歌詞を見れば、スピッツの歴史を感じることができる。長年ファンの方なら理解しやすいだろう

 

  

スピッツメンバーの1987→へのコメント

歌詞を見てみる前に、メンバーの1987→へのコメントを振り返ってみます

 

 

草野マサムネ

ビートパンクバンド・スピッツの新曲”という想定で1曲。 楽しんでいただけると幸いです!

出典:https://spitz-web.com/30th/ch/ 

田村明浩 

 新曲なんだけどアマチュア時代にやっていたアレンジやフレーズをそのまま使ってたりして、かなりレコーディングでは盛り上がりました。

崎山龍男

結成当時を思わせるようなテンポの速い曲もあったりします。 お楽しみに。

 

 

 

メンバーの皆さん、大丈夫ですよ。YouTubeでも急上昇ランク7位に入るくらい、ネット上は大盛況でしたから。楽しませてくれて本当にサンキューだぜスピッツ。

 

 

 

僕も早くライブで聴けないかとワクワクしております(3050福岡行くよ)

 

 

 

 

1987→ 歌詞

まだ正式な歌詞は公表されていませんが、Twitterの公式アカウントが歌詞を拾ってくれたようです。

 

 

 

1987→ 歌詞考察

簡単に語れるものではないとは思いつつ、ざっくりとですが、スピッツの歴史とともに歌詞を解釈してみました

 

 

インディーズ曲「泥だらけ」が散りばめられている

聴いた限りでは、

 

  • イントロ
  • 「泥」という言葉
  • ギターソロ(間奏)
  • アウトロ
  • 最後の「イェー」

 

など、インディーズ曲の「泥だらけ」との多くの共通点がうかがえる。イントロやアウトロ、ギターソロのメロディはほとんど同じだ。

 

これまで多くの動画サイトで「インディーズ曲のリメイク版を作って欲しい」というコメントを見てきたし、僕もそう思っていた。 そして6月26日、ファン待望の作品が公開。

 

ようやく出してくれたんだ!

 

本当に嬉しかった。僕のようにスピッツのパンクロックを待ち焦がれたファンは多いはず。

 

スピッツのパンクロックが聴きたい」という声は、とうに運営側の耳にも入っていたと思う。しかしそれを、30周年という節目に実現させるとは、運営サイドも満を持しての発表ということだろう

 

 

スピッツは元々「パンクバンド」

らしくない自分になりたい

スピッツ / 1987→『CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection

 

インディーズ時代のスピッツはブルーハーツに憧れていた。スピッツ結成した動機が表された一文なのだと思う

変わりたい、皆と違う存在になりたい、という思春期特有の気持ちも含んでいるように感じる

 

 

「スピッツ」の由来

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「スピッツ」というバンド名は、草野さんが学生時代からあたためていた言葉。

 

ドイツ語で「尖っている」という意味があり、確かにパンクバンドとしてはハマっている

また犬のスピッツも由来になっているそうで、

 

  • 小さいくせによく吠える
  • どんなに吠えていても結局は飼われている

 

という自嘲の意味も含まれている

 

似たような犬がオオカミぶって鳴らし始めた音 

 

似たような犬とはもちろん。4人のメンバー自身のこと。

結成当時は、ハンドマイクで暴れたり、観客を煽ったりするスタイルだったが、次第に自分たちには似合わないと気づきはじめたスピッツ。

 

パンクをしていた頃=オオカミぶった頃 と表現していると解釈しました。

 

 

一番の歌詞はパンク時代のことがメイン。やはりスピッツを語るには欠かせない重要な時期だな

 

 

  

THE BLUE HEARTSに打ちのめされた「雑魚キャラ」

スピッツ結成前、草野マサムネさん(Vo,Gt)はブルーハーツの「人に優しく」という曲に出会い、音楽活動を休止してしまう

 

和製パンクの完成形とも呼ばれたブルーハーツに「先を越された」「自分たちは超えられない」と感じたのかもしれない

 

ヒーローを引き立てる役さ きっと雑魚キャラのままだろ

無慈悲な鏡たたき割って そこに見つけた道 

 

パンクで活躍したかったが、ブルーハーツは超えられない。僕らは主役にもなれない

無慈悲すぎる現実と出会い、自分たちの新たなスタイルを模索した過去を歌っているのだろう

 

そこでアコースティックギターを持ち「恋のうた」や「ヒバリのこころ」などを作ると、人気ミュージシャンとしてのスタイルが確立されていった。そして「ヒバリのこころ」で念願のメジャーデビューを果たす

 

 

パンクで挫折したからこそ見つけた道がある

 

 

引き立て役雑魚キャラと自嘲を交えて歌われているが、

 

新たに見つけたこの道で、30年も続けられたぞ!

 

という誇りさえ感じる

 

ライブでちょくちょく発言されていた「雑魚キャラ」

とうとう曲に持ってきたな。実にスピッツらしい歌詞だ

 

 

 

パンク→フォークへの転換期を歌った部分なのだろう

 

 

 

紆余曲折あった30年間

 

それは今も続いてる 泥にまみれても

 

もう一度言うが、僕はスピッツの30年間を、100%理解することはできない。

下積み時代、フェイクファー、RECYCLE の発売、有名な出来事以外に、ファンも知らないようなにまみれた事もあったのだろう

 

 

美しすぎる君の ハートを汚してる

 

スピッツには、エロを歌った曲が数多くある。そのほとんどはマサムネさんの妄想によって生まれたもの。

マサムネさん自身も、大衆の前でエロを歌うことで、ハート(ファンの心、思春期の心、乙女心など)を「汚してる」と自覚しているのかもしれない

 

 

 

 

スピッツはまだまだ現役という幸せ 

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今日のMVやネット上を見ると、「スピッツって解散するんじゃないか?」と思うほどの盛り上がりだった

しかしそんなことは無い。MVのラストシーンを見れば分かるはずだ

 

これからもスピッツは音を鳴らしてくれる

 

草野さんの妄想が途絶えるまで

メンバーの、ロック大陸への熱が醒めるまで 

 

もっともっとスピッツにハートを汚されたい(男だけど)

 

 

 

1987→の発売日は?

新曲「1987→」は7月5日に発売されるCYCLE HIT 1991-2017に収録されています。

 

 

歴代のシングル集なので、スピッツを最近知った方にも聴きやすい内容となっております。

気に入った曲を見つける → そのシングルを含むアルバムを買う

というのが良いかもしれません。ぜひスピッツの音楽を楽しんでください

 

おわりっ

 

 

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