MacBook(Pro)に最適!USB Type-C対応高性能モバイルバッテリー「RAVPower Type-C 26800mAh」
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競争が激しいこともあって、昨今のモバイルバッテリーの進化のスピードは目にも止まらぬものがあります。
ここ最近のモバイルバッテリーのトレンドのうち、注目すべきものにUSB Type-Cへの対応があります。
今回は、USB Type-C対応かつ、USB PDにも対応した最新モバイルバッテリー「RAVPower Type-C 26800mAh」(RP-PB058)を紹介します。
USB Type-Cに移行した、MacBook、MacBook Pro用のモバイルバッテリーとしておすすめの製品です。
もくじ
ハイエンドのAndroid端末、そしてMacBook Pro、MacBookをはじめとするミドル〜ハイエンドのノートPCやタブレットに導入が進んでいるUSB Type-C。
特筆すべきは、USB Type-Cが内包するUSB PD(Power Delivery)という、最大100Wもの電力を伝送可能とする電源供給の規格があることです。
これほどの大電力を伝送可能となれば、スマートフォンやタブレットのみならず、大きなノートPCへの給電も可能。
現行のMacBook Pro、MacBookはACアダプタを接続するMagSafe2端子がなくなっており、USB PDに対応したUSB Type-C端子(上位互換のThunderbolt 3)に取ってかわられています。
「RAVPower Type-C 26800mAh」(RP-PB058)もUSB PDに対応しており、MacBookへの対応もうたわれています。
つまり、「RAVPower Type-C 26800mAh」(RP-PB058)とMacBookをUSB Type-Cケーブル1本で接続すれば、シンプルにMacBookへの充電も可能なのです!
従来、特殊で高価な製品を用意しなければ外出先での充電・給電ができなかったMacBookシリーズですが、USB Type-Cの採用により装備の簡略化、ローコスト化が可能となり、外出先での電源確保の悩みが一つ減ったともいえます。
「RAVPower Type-C 26800mAh」(RP-PB058)は、12インチのMacBookを1回フル充電することが可能。これを一つ携行すれば、MacBookの駆動時間を2倍に延ばせるのです。
MagSafe2の廃止を憂う向きもありますが、個人的にはMacBookシリーズを外出先で使う際に一番困るのがバッテリーの持続時間だったので、制約を緩和するUSB Type-C(Thunderbolt 3)の採用を歓迎しています。
「RAVPower Type-C 26800mAh」は、容量26,800mAhを誇るモバイルバッテリー。
この大容量から推察できるように、重量は372gとモバイルバッテリーとしては重量級です。
重量 | サイズ |
---|---|
372g | 8cm x 17.2cm x 2cm |
出力は、USB-Aポート二つ。
入力はmicroUSBポートが一つ。
入出力兼用のUSB Type-Cポートが一つ付いています。
種別 | ポート数 | 備考 | |
---|---|---|---|
出力 | USB-A | 2 | 2.4A、2ポート合計最大3.4A、iSmart 2.0対応 |
入力 | microUSB | 1 | 最大2A |
入出力兼用 | USB Type-C | 1 | USB PD対応 |
USB PD対応のUSB Type-Cポートは、5V〜20Vの範囲の電圧に対応。
電圧 | 電流 | |
---|---|---|
入力/出力 | 5V | 3A |
9V | 2A | |
15V | 2A | |
20V | 1.5A |
USB PDに対応したモバイルバッテリーは、現段階では希少です。
当初、RP-PC018という出力30WのUSB Type-CのACアダプタが付属していましたが、USB Type-Cケーブルが付属していませんでした。
今販売されているものは、ACアダプタが付属しなくなった一方、代わりにUSB Type-Cケーブルが付属するようになりました。
本レビューはACアダプタ付属時に入手したものを元に執筆しています。
USB Type-CケーブルはAnkerの製品を別途入手し、それを使用しています。
本製品は、後述する理由でUSB Type-C対応のACアダプタでの本体充電がオススメです。組み合わせる製品としては、AnkerのUSB Type-C対応ACアダプタがいいでしょう。
このバッテリーを一番欲しがるのは、きっとMacBook(Pro)ユーザー。
MacBook(Pro)での使用感をレポートすべきですが、僕はいまだUSB Type-Cに対応したMacBook(Pro)を持っていません。
そこで、某店店頭にあるMacBook、MacBook Pro 13/15で給電具合を確かめてきました。
テストには、積算機能も付いたUSB Type-C対応のテスターを使用しました。
電流の向き、電圧、電流、電流の積算機能が付いており、USB Type-C機器を持っている人は必携の製品です。
急きょ新型MacBook(Pro)で純正ACアダプタでの給電状況と「RAVPower Type-C 26800mAh」での給電状況の比較ができるデータを取ってきました。
記事の更新は後ほど、ひとまずデータを掲載します。
MacBook Pro 15インチ [New] Touch Bar搭載モデルのものを除き、供給電力は純正ACアダプタ以上となっており、十分な性能といえるのではないでしょうか。
ACアダプタ | RAVPower Type-C 26800mA | ACアダプタ比供電力率 | |
---|---|---|---|
MacBook Pro 15インチ [New] Touch Bar搭載モデル |
19.8V/1.28A (25.34W) |
15.0V/1.22A (18.3W) |
72.2% |
MacBook Pro 13インチ [New] Touch Bar搭載モデル |
20.0V/0.66A (13.2W) |
15.1V/1.03A (16.17W) |
122.5% |
MacBook Pro 13インチ [New] | 19.9V/0.70A (13.93W) |
15.2V/0.95A (14.44W) |
103.6% |
MacBook 12インチ [New] | 14.5V/0.34A (4.93W) |
15.3V/0.36A (5.5W) |
111.6% |
MacBook 12インチ’Retinaディスプレイの場合は、15.3V 430mA、6.6W流れました。
(付属のACアダプタは29Wのもの)
MacBook Pro 13インチの場合は、15.1V 0.74A、11.2W流れました。
(付属のACアダプタは61Wのもの)
MacBook Pro 13インチ’ Touch Bar搭載モデルの場合は、15.1V 0.87A、13.1W流れました。
(付属のACアダプタは61Wのもの)
MacBook Pro 15インチ’ Touch Bar搭載モデルの場合は、15.1V 1.28A、19.3W流れました。
(付属のACアダプタは87Wのもの)
純正ACアダプタでの給電状況も確認し、比較できるようにすべきでしたが、気が回りませんでした。
同様の機材をお持ちの方は、よろしければ純正ACアダプタでの給電状況をお知らせください。
さすがに店頭で充電にかかる時間などは確認できませんでしたが、とりあえずMacBook(Pro)でも利用可能なことは間違いないようです。
特にMacBook Pro 15インチ’ Touch Bar搭載モデルでは19.3Wもの電力供給が可能で、ポテンシャルの高さを感じさせます。
「RAVPower Type-C 26800mAh」のUSB Type-C端子。
これは、MacBookなど接続した機器に充電・給電する出力方向に機能すると同時に、「RAVPower Type-C 26800mAh」自身に充電する入力方向にも機能する点が素晴らしい。
「RAVPower Type-C 26800mAh」自身を充電するのにUSB Type-Cを利用する場合も、USB PDで高速充電が可能なのです。
実際に30WのUSB Type-C対応ACアダプタ、USB Type-Cケーブルを使って「RAVPower Type-C 26800mAh」を充電してみましたが、驚きの高性能!
「RAVPower Type-C 26800mAh」は26,800mAhの大容量を持ちますが、空の状態から満充電するのに何と3時間45分しかかかりません!
充電経路 | 充電時間 | 実容量ベース 充電ペース |
---|---|---|
USB Type-C経由で充電 | 3時間45分 (225分) |
70.62mA/分 |
microUSB経由で充電 | 10時間18分 (618分) |
26.32mA/分 |
これは、かなり高性能なモバイルバッテリーの、さらに2倍高速であることを意味します。
おなじみAnkerのモバイルバッテリーの中に、入力を2系統持ち、通常のモバイルバッテリーの2倍の速度で本体充電ができる「Anker PowerCore II 20000」という製品があります。
2A×2で4Aの入力が可能と飛び抜けたスペックを誇りますが、それでも20,000mAhの容量を充電するのに約6時間(360分)かかります。
「RAVPower Type-C 26800mAh」は「Anker PowerCore II 20000」より容量が多くて3時間45分(225分)ですから、その2.14倍の速さに相当します。
2A入力の「cheero Power Plus 3 Premium 20100mAh」は充電に9時間59分かかります。「RAVPower Type-C 26800mAh」は、「cheero Power Plus 3 Premium 20100mAh」の3.54倍本体充電スピードが速いことになります。
「RAVPower Type-C 26800mAh」はiPhone 7を10回満充電可能。ということは、iPhone 7を1回満充電させるのに必要な容量を、23分あれば充電できてしまうのです。電源付きのイートインコーナーがあるコンビニがあれば、そこで何かを食べながら充電すれば1回分ゲット可能。
iPhone 7 Plusなら恐らく6回満充電可能ですから、この場合は38分ほど。
結構、運用方法が変わる性能といえるのではないでしょうか。
「RAVPower Type-C 26800mAh」にはmicroUSB端子があり、ここからの充電も可能なのですが、上表の通りでUSB Type-C経由の充電のおおよそ1/3のスピードにとどまります。
USB Type-Cの充電環境が用意できない場合に活躍してくれるでしょう。
本体充電スピードについては比類なき高性能を誇る「RAVPower Type-C 26800mAh」ですが、実容量はどうでしょうか?
積載したバッテリーのセルの容量に対し、USB端子から取れる電流は1:1ではなく、必ず目減りします。
3.6V〜3.7Vのバッテリーのセルに対し、USB端子の電圧は5V。USB Type-Cにおいては最大20Vまで上がります。
昇圧をする回路の効率は100%ではないため、取れる電流は必ず減ってしまうのです。
実容量の計測には、ルートアールのRT-USBVAC。
負荷としてUSB給電の爆光LEDライトを使いました。
USB-Aポート経由のベンチマークとなりますが、結果は以下の通りです。
充電経路 | 搭載セル容量 | 実容量 | 効率 | 充電時間 | 実容量ベース 充電ペース |
---|---|---|---|---|---|
USB Type-C経由で充電 | 26,800mAh | 15,890mAh | 59% | 3時間45分 (225分) |
70.62mA/分 |
microUSB経由で充電 | 16,270mAh | 60.7% | 10時間18分 (618分) |
26.32mA/分 |
おおよそ60%なので、高からず、低からずの標準的な効率です。
USB Type-C経由で「RAVPower Type-C 26800mAh」に本体充電したのと、microUSB経由で「RAVPower Type-C 26800mAh」に本体充電したのとで、実容量に2.4%ほどの差が出ました。
USB Type-C経由で本体充電した方が、実容量が2.4%ほど少なくなりました。
大電力で本体充電するUSB Type-C経由の方が、早く満充電判定される設計なのでしょう。
さて、紹介してきた「RAVPower Type-C 26800mAh」ですが、Thunderbolt 3対応MacBook(Pro)ユーザーなら標準装備したいモバイルバッテリーといえるのではないでしょうか。
これがあれば、バッテリーの持ちのいいMacBookは機動性をより高めることができます。
バッテリーの持ちがあまりよくないMacBook Proでも、長丁場のカンファレンス、セミナー、電源環境の悪い場所での逗留に対応できるようになります。
滞在時間の短いホテルでも、十分満充電可能な本体充電のスピード。
バッテリーの持ちに不安があったのなら、導入してみてはいかがでしょうか。十分検討の価値がある一台です。