シリアが化学兵器使った新たな攻撃準備か 米報道官が発表

シリアが化学兵器使った新たな攻撃準備か 米報道官が発表
アメリカのホワイトハウスは26日、シリアのアサド政権による化学兵器を使った新たな攻撃の準備とも受け取れる動きを確認したと発表し、もし攻撃を実行した場合は、重い代償を払うことになるとしてアサド政権への攻撃も辞さない姿勢を示しました。
ホワイトハウスのスパイサー報道官は26日、声明を発表し、「シリアのアサド政権による市民の大量殺りくにつながりかねない、化学兵器を使った攻撃の準備とも受け取れる動きを確認した」と明らかにしました。

声明では具体的にどのような動きが見られるのか詳細については明らかにしていませんが、「この動きは、アサド政権がことし4月に行った化学兵器による攻撃の際に見せた動きと同じだ」と指摘しています。

そのうえで、「もしアサド政権が、もう一度化学兵器を用いた攻撃で大量殺りくを行うなら、アサド大統領とシリア軍は重い代償を払うことになる」として、アサド政権への攻撃も辞さない姿勢を示し強く警告しました。

ことし4月にシリアで化学兵器が使用された際にアメリカ政府は、アサド政権が使用したと断定して直ちに巡航ミサイル「トマホーク」で空軍施設を攻撃し、化学兵器の使用には厳しい態度で臨む姿勢を示していました。