アップルが、iOS 11のパブリックベータ版を公開しました。Apple Beta Software Program に登録すれば誰でもインストールでき、大きく改善された最新OSを一足早く試せます。
iOS 11はiPhone 5s以降 /iPad(第5世代)、iPad mini 2以降、iPad AirとiPad Proの各モデル /iPod touch(第6世代)で利用可能です。
特徴は、iPad向けに刷新したマルチタスク機能です。外観はmacOS Sierraに近づき、macOS風のDockや、ドラッグ&ドロップでのアプリ間連携、さらにはファイル管理アプリまで搭載します。
iPhone向けには、コントロールセンターのレイアウトも大きく変更されました。ユーザーによるカスタマイズも可能となり、3D Touchが使える機種ではプレス操作によってツールが拡大するなど、より素早く操作ができる工夫がされています。
さらに、特別なハードウェアを使わずに高精度なARを実現する「AR Kit」にも対応します。
アップルの「ARKit」を徹底解説、技術よりも戦略がすごい(西田宗千佳)
なお、macOS High Sierraのパブリックベータ版も近日公開予定。MacBookとiMacが2009年以降のモデル。MacBook AirとPro、Mac miniとMac Proが2010年以降のモデルで利用できます。
今回のバージョンアップでは、アプリケーションの新機能よりも、内部処理の変更に重点を置いています。例えば新ファイルシステムAPFSによるファイル操作の速度向上や、HEVCコーデック動画への対応など。さらに「Metal for VR」としてVRヘッドセットへの対応も果たしました。
詳細はこちらの記事もご覧ください。
Macが遂にVR対応。macOS Sierraの次は『High Sierra』、APFSファイルシステム標準化など新機能多数
なおパブリックベータ版は、誰でもインストールできるとはいえあくまでバグ取り目的のベータ版。不具合が発生することもあり、アップルは導入前にバックアップを取ることを推奨しています。
(訂正)記事掲出時、macOS High Sierraのパブリックベータ版も公開中としていましたが、正しくはiOS 11のみの公開でした。訂正しお詫び申し上げます。