読んだと言うかもちろん読んだのですが訳者の島田( @snoozer05 )さんからご恵贈いただきました(ありがとうございます!!)。
- 作者: Roy Osherove,島田浩二
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2017/05/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ちょっとずつ読み進めていましたが、先日、ようやく読み終えました*1。
あまりリーダー向けの本などを読んだことがなったので、なんとなく「こうやったほうが良さそうだなぁ」と雰囲気で思っていたことに対して名前がつけられていたり、かなり具体的に書かれているのがとてもよかった*2。
以下は印象に残った部分について簡単に書いた内容です。
6章 コミットメント言語
章自体の趣旨としては、章のタイトル通りミーティングなどでこれからやることを決めた際に、タスクとしては上がっているにも関わらず「なる早で対応します〜」のような期日や成果に対してふんわりとした言い方をせずに、具体的な言い方をしましょうという話です。
コミットメント言語でやることを明確にしましょうと言われれば「そりゃそうだ」と思う反面、予定外のものや想定以上の問題があったりして簡単にコミットできないよねというのもまた事実ですよね。ではどうすれば良いのか?ということが具体的に述べられていて、例えば、「来週中にバグを直します」ではなく、「来週は毎日5時間バグを修正するために使います」のように、自分が制御できる内容に落とし込んでコミットしましょうということが書いてあって、とてもよかった。
何が良いって、これ、上っ面だけ読んで「〜します」と言わせるようにした結果「なんでできないんだ」とならないように現実に即している内容が書いてあるのが良いです。
8章 クリアリングミーティング
恥ずかしながらこのような言葉を知らなかった。 本文中の定義を引用すると、以下のようなこと(本ではもっと詳しく書いてあるよ!)。
クリアリングミーティグと呼ぶ理由は、うまくいっていないこと、仕事についてしまいこんでいる悪い感情、共有すべき情報など、チームが知っていること全てを明らか(クリア)にするからだ。そして、それに対処する。
具体的にどういうことをやり取りするかはぜひ本書を手に取ってもらうとして、うまくいっていないことを引き出し方や話を終わらせるポイントなどが載っていて、やっぱりこれも単にやり方だけあって「ギスギスしちゃう・・・」みたいにならないようなケアがされてるのがとても良い。
そのほか
後半の第4部、第5部は色々な人のリーダーシップに関するエッセイになっているのだけど、第5部は国内の著名なエンジニアによるエッセイになっている。国内のエンジニアのエッセイになるとグッと身近な感じが*3してきて、刺激的だったりする。
エラスティックリーダーシップを少しずつ読んでたのだけど、40章リーダーシップは誰のためのものかというエッセイがすごく良い……もちろん、他の部分にもたくさん良いこと書いてあるんだけど
— でも幸せなら🆗です (@sugamasao) 2017年6月24日
総じて、あまり知らなかったり、自分の中で明文化されていないような考え方が非常に具体的に*4載っているのがよかったと思う。 多分、ふだんチームメンバーを抱えているリーダーだけではなく、ミーティングでファリシテーションするような人とかが読んでも有用だと思う。もちろん、メンバーという立場でも自分から発言する形を見直していくというのもすごく良いと思う。
とにかく、語彙がなくて良かったしか書けないけどこういう内容はなかなか見ない種類の本だったのでとにかくよかった。
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どうしても書かなくてはいけない宣伝
先日発売した改訂2版パーフェクトRubyですが、なんとKindle版も発売しているのでよろしくお願いいたします(下の方がkindle版です)。
- 作者: Rubyサポーターズ
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/05/17
- メディア: 大型本
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- 作者: Rubyサポーターズ
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/05/17
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今回はちゃんとリフロー型になっているので、お使いのデバイスでもおよそ見やすい形になっていると思います。 もちろん、gihyo.jpからであればEPUB/PDFのどちらも購入することが可能です。