菅義偉官房長官は26日の記者会見で、米国を除く11カ国での環太平洋経済連携協定(TPP)に台湾が参加意欲を示したことに関し「歓迎したい」と述べた。「台湾をはじめ関心のある地域や国に必要な情報を提供したい」と、TPP11の拡大にも期待を示した。
台湾の蔡英文政権の首相にあたる林全・行政院長は23日の日本経済新聞のインタビューで、TPP11への参加意欲を表明した。菅氏の発言には米国のTPP離脱表明でアジア・太平洋での日米が主導する経済圏構築に不透明感が増すなか、中国の影響力が強まるのをけん制する狙いがある。