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VISAの取得
志望校に合格してすぐにやってくるVISA取得手続。
意外と、インターネットにも何をしないといけないのか詳細がまとめられておらず、ビザ代行サービスの温床になっている。
今日は、アメリカの学生ビサ取得のための手続きを全てバラしたい。
F-1 ビザ
最も一般的な学生ビザ。米国内の認定大学、私立高等学校に入る場合は、F-1 ビザが必要。週18時間以上の授業を受ける場合も F-1 ビザが必要。
M-1 ビザ
米国の機関で非学術的もしくは職業的な教育または研修を受ける場合は、M-1 ビザが必要。
取得の流れ
取得の流れは大まかに以下の通り。
- 必要書類の入手
- I-20 フォームの入手
- I-901(SEVIS管理費)の支払
- インタビューのスケジューリング
- インタビュー
- VISAの郵送
必要書類の入手
- パスポート
- 銀行残高証明書
パスポートは誰でもすぐに用意ができるが、銀行残高証明書のエビデンスは、私費学生にしたらひとハードルである。
1年分の生活費と学費を支払えることを証明するため、単身では1,000万程度、家族づれでは家族一人につき+200万程度の銀行残高証明書が必要。(金額は学校により異なる。)
必要な金額はドルで求められるが、ドルの残高が必要でもなければ、残高証明書をドル建で発行してもらう必要もない。
銀行のレートでドル建の証明書を作ってもらうと、レートが相当悪くドルが目減りする。日本円で作ってもらい、当日の為替レートで換算し、要求水準以上に残高があればOKだ。
英語の残高証明を発行するには、銀行口座を作った支店であればその日に出すことも可能だそうだが、他の支店から頼むと1週間ほどかかる。「急ぎでお願いします。」と厚かましく言うと、速達してもらえる。
I-20 フォームの入手
銀行残高証明書が入手できたら、I-20フォームを大学に申請する。これは大学が発行する正式な入学証明のようなもの。
申請してから10営業日ほどがかかるので、首を長くして待とう。
I-901(SEVIS管理費)の支払
学校から、I-20フォームが郵送されてきたら、SEVIS管理費を支払う。
SEVISを支払う際にI-20フォームに記載がある個人番号が必要。
金額は200ドル。F-2ビザは支払い不要。
支払った後の領収書がビザの申請に必要になってくる。印刷して取っておこう。
インタビューのスケジューリング
ここまできてようやくVISAの申請手続きに進むことができる。まず、アメリカ大使館ホームページにアクセスしてDS-160フォームを記入する。
英語で20ページぐらいの長い記載項目と質問リストに答える。例えば、自分のプロフィールや職歴のほか、犯罪に関与したことはあるか?テロリストに所属しているか?といった質問だ。この辺は一般常識に合わせて回答すれば問題ない。
アメリカにいった後の住所や電話番号も求められるが、これは学校のものを書いておけばいいだろう。
DS-160の記入が終わったら、今度はVISA申請料の支払い。これは一人160$で家族分も必要。料金を支払うことでインタビューのスケジューリングが可能になる。
インタビュー
持ち物(詳細)
- DS-160フォーム
- パスポート
- 過去10年間に発行された古いパスポート
- 証明写真1枚 (5cmx5cm)
- 面接予約確認書
- I-20フォーム
- SEVISを支払った領収書
- 銀行残高証明(金銭援助者からの書類含む)
- 家族連れの場合は戸籍謄本とその英訳
インタビュー内容
一番気になるインタビューだが、これはかなり短い。基本的には英語で行う。5分ぐらい。
ポイントは、「学習が終わったら、日本に帰る」と言うことを嘘でもいいから強く言うこと。これ以外の質問は、事実を答えておけば問題ない。
他のクラスメートは2問ぐらいの質問で、「あなたのVISAは承認された。」と言われ完了したとも聞いている。しかし、語学学校へ留学経験のある人は、30分程度質問ぜめにあったこともあるらしく、大使館の忙しさや面接官の気分でも質問内容や長さは変わるようだ。
質問例
自分
- 今何やってるの?
- 仕事何してるの?
- アメリカで何やる?
- 誰が金出すの?
- 終わったら何やるの?
奥さん
- 今何やってるの
- 仕事何してるの?
- どうやって知り合った?
VISAの郵送
おめでとう。
インタビューが終わってから1週間ほどで、提出した書類と共にVISAがつけられたパスポートが帰ってくる。
自由の国は近くまできているぞ。