今回は、PANTERAのFar Beyond Drivenの感想を記載します。
Pantera (パンテラ)は、アメリカ合衆国のヘヴィメタルバンド。
1981年、テキサス州ダラスでヴィニー・ポールとダイムバッグ・ダレルの兄弟によって結成された。
1990年代以降のパンテラの特徴として、ギターとバスドラムの音が挙げられる。
極端に過激でありながら聴き心地の良い音を出している。
2003年に解散。
メンバー フィル・アンセルモ
ダイムバッグ・ダレル
ヴィニー・ポール
レックス・ブラウン
『脳殺』 原題:Far Beyond Driven (ストレングス・ビヨンド・ストレングス) は、パンテラが1994年に発表したアルバム。
メジャーレーベルでは3作目のスタジオ・アルバム。
Billboard 200 初登場1位を記録し、商業的に最も成功したアルバムです。
曲順
1. Strength Beyond Strength
2. Becoming
3. 5 Minutes Alone
4. I'm Broken
5. Good Friends And A Bottle Of Pills
6. Hard Lines, Sunken Cheeks
7. Slaughtered
8. 25 Years
9. Shedding Skin
10. Use My Third Arm
11. Throes Of Rejection
12. Planet Caravan【Black SabbathのCover】
13. The Badge【Poison IdeaのCover】(ボーナス・トラック)
作品について
前作『Vulgar Display of Power(欲悪)』 以上のヘヴィネスが脳天を直撃し貫く!!!
PANTERAの音楽的特徴は正統派ヘヴィメタルを基調に、鋼鉄のように硬くて重いギターサウンドが前面に出されており野性味溢れるヴォーカルが絡むことによって攻撃的で危険な要素が強いメタルサウンドになっています。
当作品からはヘヴィなサウンドを猪突猛進の如く追求している印象を受けました。
前作以上に重低音とブルータルなヴォーカル(暴力的な荒々しさ)に磨きが掛かっており、その分キャッチーな要素が減少しています。
つまり、徹底的かつ純粋に『ヘヴィでメタリックな音』を楽しむ事が出来る中毒性のあるマニアックな作品に仕上がっています。
4. I'm Broken
ヘッドバンキングに最適なメタルナンバー。
『5 Minutes Alone』とは違ったキャッチーなギターのリフが印象的です。
一つ一つの音がとても重く、スローテンポの中でリズミカルに展開されるため首が上下に動く。
破壊的な匂いを醸し出す危険な楽曲です。
これはヤバい!!!
5. Good Friends And A Bottle Of Pills
控えめな伴奏と淡々としたセリフ口調のヴォーカルラインが続く。
怪しく無機質な雰囲気に包まれます。
だが、セリフ口調から突然感情的に叫びまくる。
短い楽曲ではあるが恐怖を感じた。
6. Hard Lines, Sunken Cheeks
『静』の要素と『動』の要素をバランスよく成り立たせたパンテラの真骨頂。
前作に収録『This Love』のような『静』と『動』の二つの要素を持つ楽曲です。
『静』の要素ではスローテンポのおどろおどろしいサウンドを展開させ『動』の要素では重低音を強く効かせた疾走感のあるメタルサウンドを展開させる。
その結果、インパクトのあるダークな世界観が構築されています。
メリハリが良いためか、最後まで惹き込まれてしまいました。
7. Slaughtered
ギターの『ズガガガガガガ!!!』という高速ピッキングが凄い。
まるでドリルで貫かれている感じです。
爆音が前面に強調されており、最初から最後まで激烈に重いグルーヴに包まれる。
よって、印象的なメロディなどのキャッチーな要素は無いと言っていいです。
鋼鉄感に溢れたパンテラ流ヘヴィメタルの『ヘヴィでメタリックな音』を純粋に堪能できました。
9. Shedding Skin
ホラーテイストなギターのリフが素晴らしい。
ズンズンズンズン!!!とリズミカルに刻むため聴いていて心地が良い。
曲の後半、疾走感が加わって更に鋭さが増す!!!
10. Use My Third Arm
鋼鉄の巨人達による爆音の猛攻が凄すぎる。
繰り返しアップテンポになったりスローテンポになったりと忙しい曲構成。
危険、狂気、極悪という言葉が頭に浮かんでくる。
一言で表すと『脳殺』です。
もはやマニアック過ぎて笑えてきます。
12. Planet Caravan【Black SabbathのCover】
哀愁のムードに包まれたスローナンバー。
打って変わってクリーンなサウンドのみを聴かせてくれます。
透明感もあって非常に美しい。
哀愁のギターソロが味わい深くて素晴らしいです。
癒されました。
13. The Badge【Poison IdeaのCover】(ボーナス・トラック)
パンクとヘヴィメタルの要素が一つになったノリノリでごきげんなロックナンバー。
アメリカンでワイルド!!!
ギターソロを含め、懐かしい感じが良いです。
だが、やはりパンテラ。
曲の終盤、ヘヴィでメタリックなパンテラ節が炸裂しパンテラの『音』で幕を閉じます。
おんすきの選曲
・Strength Beyond Strength
・Becoming
・5 Minutes Alone
選曲の感想
・Strength Beyond Strength
イントロから飛ばし暴れまくる!!!
気持ちが良いくらいテンポが速く、スローテンポな場面もあったりと曲構成が面白い。
前作に収録『Fucking Hostile』を彷彿させるデンジャラスな雰囲気を放つ。
サウンド的には当楽曲の方が『Fucking Hostile』よりも更にヘヴィで後を引くねちっこい感覚が強いです。
単純にカッコよくて、いきなり興奮してしまいました。
・Becoming
ワーミーによる『キーン!!』という金属音のような高音を交えたギターのリフと、それに合わせてリズミカルに鳴らし続けるツーバスが特徴的です。
このギターのリフとツーバスのコンビネーションが素晴らしい。
そこから発生される『うねる』重低音が心地いい。
単純な曲構成ではあるが、リフとツーバスのコンビネーションをシンプルに楽しめる事が出来る楽曲です。
やはりメタルは面白い。
ツーバスとは?
ダブル・ベース・ドラム(英: Double bass drum)とは音楽(主にポピュラー音楽)においてバスドラムが2個セッティングされたドラムセットやその状態、または、それを用いた演奏技法を指す。省略してツー・バスとも呼ばれる。
ツー・バスは主にハードロックやヘヴィメタルで使用され、特に速いテンポが特徴のスラッシュメタルや、ブラストビートを多用するデスメタルなどでは殆どがツー・バスである。
主にツー・バスを使用する目的は「ワンバスでは不可能な連打を可能にするため」や「それぞれ違う口径の物を使用し、対応力を高めるため」などがある。
・5 Minutes Alone
重い!!!ひたすら強烈なヘヴィネスを轟かす。
ギターのリフが鋼鉄のように重く脳天を揺さぶり、ブルータルなヴォーカル(暴力的な荒々しさ)が迫り来るように展開される。
スローテンポのため重低音が一際強調されています。
曲の終盤、全パートが更に熱く盛り上がる。
極悪感満載、戦慄なヘヴィメタルナンバーです。
Pantera - 5 Minutes Alone (Official Video)
以上、PANTERAのFar Beyond Drivenの感想を記載させていただきました。
ではまた♪
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