よく「理想の父親」として取り上げられる野原ひろしですが、なぜ「理想の父親」といわれているのかあなたは知りたくありませんか?
父親なら誰だってわが子に憧れのまなざしで見られたいですよね。
実はひろしの真似をするだけで、あなたも理想とする父親像になることができるんです。
しかもひろしの子育て術には、子どもがたくましく生き抜く力を養うのに大切な要素が沢山含まれています。
ぜひあなたも野原ひろしに負けないくらい素敵な父親になってくださいね!
まずは野原ひろしの紹介から
野原ひろしをあまり知らないという方のために、まずは野原ひろしがどんな人間か説明します。
名前:野原ひろし
年齢:35歳
出身地:秋田県
職業:会社員 双葉商事営業2課 係長
年収:推定600万円 手取り月収は30万円
性格
優しく穏やか。
若くて美人な人が好き。
意外と亭主関白。起床時にみさえが留守だった時に「みさえのやつ、おれの朝食どうする気だよ」と怒ってるお話があるんです。
普段家事はしません。
家族関係
現在、埼玉県に一戸建てを構え、妻みさえ、子ども二人しんのすけ5歳 ひまわり0歳、ペットの愛犬シロと一緒に暮らしている。
家のローン残り32年。
理想の父親になるためのひろし流子育て術
子どもにとっての安全基地である
たくましい子どもに育つには、子どもにとってわが家が「安全基地」である必要があります。
なぜならわが家が「安全基地」と思えることで子どもの自尊心が育ち、その自尊心こそが生きる力になるからです。
そしてひろしの日頃の言動をみていると、子どもにとっての安全基地ともいえる発言が多く見受けられます。
みさえは、短気で感情的、頭ごなしにしんちゃんを叱ることが多いのですが、ひろしはそのことを理解しているので、母親の暴走をしっかりと抑えてくれます。
家族みんなで引っ越しの片づけをする際に、しんちゃんが失敗して荷物をぐちゃぐちゃにしてしまうというお話があるのですが、その際みさえはしんちゃんを怒鳴ろうとします。
するとすかさずひろしが「しんのすけは手伝おうとしてくれたんだろ」といってみさえを止めるのです。
またしんちゃんが通りすがりのお姉さんが道に落とした落とし物を一人で渡しに行くお話では、一人で電車に乗って遠くまで行ってしまったしんちゃんをひろしが迎えに行きます。
しんちゃんを迎えに行った際、ひろしは毅然とした態度で「お姉さんが良い人だったから良かったものの、一人でこんな遠くまで来たらダメじゃないか」としんちゃんを叱ります。
そのあとで「帰ったら母ちゃんにも怒られるだろうから、母ちゃんの好きなデザートでも買って帰るか」といいます。
ひろしはだめな事はきちんとダメだと伝えたら、そのあとはしんちゃんが必要以上に怒られないための段取りをとっているんですね。
このようなひろしの気づかいは子どもに安心感を与えることができるため、子どもにとって我が家が安全基地だと感じれようになります。
子どもの言い分をきちんと聞く
ひろしは子どもを頭ごなしに叱らず、子どもの言い分にきちんと耳を傾けます。
しんちゃんが悪さをした時に、みさえがひろしに「あなたからもしんのすけに言ってやってよ~」というお話がありますが、その時もひろしはまずしんちゃんに「何があったんだ?」と聞きます。
するとしんちゃんは「かあちゃんの手伝いをしようとしたら、父ちゃんの晩御飯のからあげ落としちゃったの」といいます。
ひろしは自分の晩御飯のから揚げが、一回床に落ちたものだという事実を知りショックを受けますが、しんちゃんの手伝いをしようとした気持ちを褒めてあげます。
母親からすると「悪さ」ととれる言動も、第三者からみると子どもが悪いわけではないという場面って、どの家庭にもよくある光景だと思います。
本来なら母親も子どもの言い分を聞いてあげないといけないのですが、当事者である母親からするとそこまで心の余裕がもてないのが現状です。
せっかく作った晩御飯をひっくり返されたら、だれだってカチンときちゃいます(-_-;)
やはり24時間一緒にいたら、毎回「手伝おうとしてくれたんだね~」なんて言えないです。(少なくとも私は・・・(;^ω^))
そんな時に第三者である父親が子どもの話をきちんときいてあげることで、子どもは「わかってもらえた」と安心できますし、手伝おうとした気持ちは間違っていなかったんだということを学ぶことができます。
また母親自身も自分が子どもの言い分を聞けていなかったことに気づくきっかけになります。
子どもと一緒に夢中になれる
子どもは夢中になって遊ぶことで、集中力や創造力をはぐくみます。
そのため大人が一緒になって夢中で遊ぶというのは、子どもにとても良い影響を与えることができるのです。
ひろしはしんちゃんと遊ぶとき「面倒くせ~な」といいながらも、遊びが始まると本気になります。
キャッチボールをした時は巨人の星の星一徹みたいに熱血指導をはじめたり、しんちゃんの友達たちと鬼ごっこした時には、本気でマサオ君を追いかけてマサオ君を泣かせてしまったりします。
このように子どもの遊びに一緒に夢中になれるというのは、いつまでも少年でいたいという願望の強い男性ならではといえます。
そして人生の先輩である父親が大人ならではのアイデアを出すことで子どもの想像力を刺激し、また子どもと対戦することで子どもの挑戦する意欲なども沸かせることにつながります。
そのため父親が子どもと本気で遊ぶことで子どもがたくましく育っていくのです。
子どもに色んな体験をさせる
子どものころに多くの体験をさせるというのはとても大事なことです。
なぜなら子どものころに沢山の経験をした子ほど、成長してからもチャレンジ精神旺盛で人間関係能力も高いという統計があるからです。
そしてひろしもしんちゃんに多くの体験をさせています。
家に竹があった時には「竹馬を作ってみるか」といって一緒に竹馬を作ります。
しんちゃんがノコギリで竹を切ってみたい、釘を打ってみたいと言ったときも、ひろしはしんちゃんにさせます。
私も含め母親って、このような場合に「危ないからダメ」って言ってしまうんですよね。
また違うお話でも家に竹があった際(どんだけ竹があるねんって感じですがw)「流しそうめんしてみるか」といって、竹を切って組み立てます。
このように家にあった材料から「何かを作ってみよう」「子どもにもさせてみよう」という発想は父親ならではといえるのではないでしょうか。
そしてこのような体験は子どもにワクワク感を与え、のちにチャレンジ精神旺盛な子どもに育っていくのです。
家族愛が深い
言うまでもなく、子どもがたくましく育つには親の愛情が一番!
そしてひろしも大きな家族愛の持ち主です。
ひろしが働くのは自分のためではなく、会社のためでもなく「家族のため」です。
だから家族がピンチな時は、仕事もほっぽりだすこともいとわないのです。
それを象徴するひろしの言葉がこちら。
「仕事は頼めても、父親は頼めないからな」
映画 バカうまっ!B級グルメサバイバル!!でしんちゃんが行方不明になり、みさえも変なことに巻き込まれたという事態を察知したひろしは、後輩の川口さんにのこりの仕事を託して会社を飛び出します。
現実社会ではひろしのように仕事をほっぽりだすことは難しいと思いますが、世のパパたちも家族のために働いているという気持ちは同じだと思います。
だけどその気持ちはきちんと家族に伝わっていますか?
たとえ仕事が忙しくて子どもの運動会に行けなかったとしても「仕事だから仕方ないだろ」の一言で片づけていてはだめですよ。
そのような返事をしていると、どんなに家族への愛があっても子どもにはただの仕事人間にしか見えません。
そのような場面では「運動会行けなくてごめんね。パパも○○の頑張っている姿見たかったけど仕事で行けないんだ。パパも仕事頑張るから○○も一緒に頑張って報告会しような」とパパとしての気持ちを子どもに伝えてあげましょう。
そうすることで子どもも「パパは仕事を頑張っているんだな。パパに良い報告ができるように頑張ろう」と思うようになります。
社会の厳しさを教える
子どもに社会の厳しさや社会のルールを教えるのは、母親からよりも父親から伝える方がしっかりと伝えることができます。
なぜなら社会の荒波にもまれている父親が伝えた方が言葉に重みが出るからです。
ひろしもしんちゃんの友達たちとおままごとをした際に、つい感情が入りすぎて
「一握りのエリートの後ろには何千何万という俺達のような人間がいるんだ!そして社会の歯車、使い捨て、操り人形などと言われながらも、自分の夢だったり家族や恋人の幸せだったり、みんなぞれぞれの守るべき大切なモノのために毎日歯を食いしばって必死に頑張っているのさ!」
という発言をします。
この話はネタの一つにすぎませんが、このような発言から「親の偉大さ」や「親のありがたみ」そして「頑張ることの意味」などを子どもながらに感じることができます。
そして子どもが大人になり仕事でくじけそうになった時、当時の父親の言葉が踏ん張る力に変わるかもしれません。
このように父親が社会について語ることは、子どもが多くのことを学ぶきっかけになります。
「何を話したらいいか分からない」という場合も、難しく考える必要はなくあなたの仕事の話をしてあげましょう。
どんな仕事をしていて、どんな時に大変だと感じるのか、そしてどんな時にうれしいと感じるのかあなたの思うまま子どもに語ってあげるといいですよ。
ただ説教くさくなると嫌がられるので注意してくださいね。
人生哲学を教えている
幼い時から哲学に触れることは、子どもの豊かな人生につながります。
この人生哲学を教えるというのは、女性よりも男性の方が上手です。
なぜなら物の考え方自体に女性と男性では大きな違いがあり、女性は一つ一つの段取りを大切にするのに対して、男性は最終的なゴールにつくことに重点を置いているからです。
例えば夏休みの宿題を子どもにさせる場合、母親なら「一日に何ページしなさい。」「今日の分は終わったの?」とつい毎日のように口出ししてしまいます。
このような対応はゴールまでの段取りを大事にしている女性ならではといえます。
逆に男性の場合は、最終的に宿題が終わればいいと考える傾向があります。
そのため毎日何回も「宿題はしたのか」と尋ねるという父親は少ないですし、「親が子どもに勉強をやらせる」という状況じたいをあまり好まない父親も多いのではないでしょうか。
そしてひろしのこの言葉に共感する父親は多いはず。
「押し付けることがしつけじゃねぇんだ!自分からやらなきゃ意味がねぇ」
この考え方って、子どもが将来一人で生きていける力をつけさせるためにはとても大事なことですよね。
だから母親ももちろん共感できます。
ただ母親の場合、頭では分かっていても段取りが気になるので、つい口出ししちゃうんです。
そのためこのような哲学的な言葉は父親が言ったほうが説得力がありますし、哲学をこどもに伝えるということは生きる上で大事なことを沢山伝えることにつながります。
浮気はしない
夫婦関係の良し悪しは子どもの心に大きな影響を与えます。
夫婦関係が良ければ子どもは安心してのびのびを過ごすことができますし、逆に夫婦関係が悪いと子どもに大きな不安感を与え、将来の恋愛観や家族観にも大きな影響を与えます。
ご存知の通り、ひろしはきれいな女性が大好きですぐに鼻の下を伸ばします。
しかし絶対に一線は超えません。
通勤電車の中で痴漢にあった女性を助け、その女性がひろしに恋をするというお話があります。
ひろしもスケベなのではじめはメールをまめに返し、毎朝通勤電車で女性と会えることを楽しみにしていました。
しかし最後の最後で思いとどまって「おじさんをからかうものじゃないよ」といって、女性にさよならを告げます。
この断り方もかっこいいですよね(笑)
たとえ普段はスケベでも、超えてはいけない線をわきまえているので家庭内を平和に保つことができ、しんちゃんもひまわりも安心して生活することができるのです。
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器がデカい
ひろしはとにかく器がデカい!
その器のデカさこそが子どもが正直に育つ秘訣といえます。
みさえが一か月分の給料を落としたときでさえ「なんだ、そんな事か。また稼いでくるよ。俺はみさえとしんのすけが無事ならそれでいいと思うんだ。」といいます。
またみさえは度々、月の途中で生活費を使い果たしてしまいますが、その時も「何してるんだよ」と言いながら、一緒に給料日まで食いつなぐ方法を考えてくれます。
ひろしのような対応は子どもにとって「正直なことを言っても怒られないんだ」という安心感につながります。
そのため親に隠し事をしたり嘘をつく必要もないので、子どもが正直にはなしてくれるようになるのです。
子どものために禁煙
ひろしは実はもともと喫煙者でしたが、みさえがひまわりを妊娠中に子どもへの影響を考え禁煙したのです。
たばこの受動喫煙は赤ちゃんの突然死の原因にもなりますし、親が喫煙する姿を見て育った子供ほど将来喫煙者になる確率が高くなるというデータがあります。
自分が喫煙者という場合でも、子どもにはタバコを吸ってほしくないと思う親の方が多いはず。
それなら子どもへのタバコの影響をゼロにするためにも、ひろしと一緒に禁煙してみませんか?
ちなみに私の旦那も長女が生まれたことをきっかけに禁煙した人間ですw
☟タバコが子どもに与える影響についてまとめています。
さいごに
ひろしはどこにでもいる普通のサラリーマンですが、父親として決めるべきところは決める人間です。
現実社会でもひろしと同じポイントを押さえていると、多少家でぐうたらしたって父親の威厳を守り、かつ子どもはたくましく育ちますよ!
ぜひあなたは父親ならではの個性をいかして育児を楽しんでください!
みさえバージョンもあります( *´艸`)
他の子育てネタも読んでくれたらうれしいゾ!