題名が『閃光のシャア』みたいで、ちょっと格好いいと思い、安易につけてみたpix.t こと「T」です。
題名は格好いいのですが、本人としては割りと深刻な問題を抱えていました。
異常の始まり
事の始まりは1ヶ月ほど前のことでした。
午前中の仕事を終え、コンビニに寄って帰ろうと横断歩道を駆け足で渡り終えた時に、不意にそれは起きました。
何気なく振り返った時でした。
いきなり左目の中に閃光が走ったのです。
一瞬の出来事で何が起こったのか解らず、立ち止まり、光りが走った方向に原因を探しました。
まばたきを繰り返し、左右を見回して、ようやくそれが外部からの光ではなく、左目の中だけで起こっている事に気が付いたのです。
異様な感覚でした。
痛みも異物感も全く無く、めまいなどの体調不良も感じていないのに、左目の中だけで閃光が走るのです。
それは右から左へ視線を移動すると、ある箇所で雷のようにきれいな稲妻が上から下に向かって見えるのです。
左右に動かす度に何度でも見えました。
過去にこのような事がなかったので自分の左目に起きている異常が理解出来ず、取り敢えず用事を早めに切り上げて自宅へと帰りました。
止まらない閃光
異常の原因は左目自体にあるのか、他にあるのか考えました。
そしてまず疑ったのが血圧です。
両親共に高血圧が原因で大病を患っていたので、自分も気を付けた方が良いと身近な人達に言われていたのです。
自宅へ戻り、母が使わなくなって譲り受けた血圧計を引っ張り出し、15分ほど呼吸を落ち着けて測定しました。
時間を置いて3度計りましたが、3度共いわゆる高血圧の数値には届いておらず、その後ゆっくりと周りを見回しても、めまいも感じません。
血圧ではないとすると、この左目の光は何だろう。
嫌な感じがしていました。
左目について
人には利き腕と同じように足には利き足、耳には利き耳、目には利き目があります。
カメラで撮影をされる方は良く解って頂けると思うのですが、ファインダーを覗いてアングルや水平、露出などを判断し易い目と、同じようにカメラを覗いても何故かしっくり来ない目があることを。
自分の利き目は左です。
今回違和感が起きたのが、その左目だったのです。
頭の中に浮かんでは消える一抹の不安を感じながらも、一晩眠れば良くなっているかもしれないと半ば言い聞かせて、その日は無かった事にしてしまいました。
無かった事にして1ヶ月
慌ただしさに流されながら日々をやり過ごし、1ヶ月が経ちました。
相も変わらず左目の光りは消えずに残っていました。
本当に利き目の異常が恐ければ、さっさと病院へ行けという話しなのですが、これは言い訳ではなく、なかなか行くタイミングと眼科の診察時間が上手く合わなかったのです。
もしかして、その内に目の中の光りは消えるのではないか、そんな安易な願いがあったのも事実でした。
そんなこんなをしていたある日、不意に気付いたのですが、右から左へ視線を動かすとハッキリと見えていた閃光が『光り』ではなく『影』に変わっていたのです。それがどういう変化なのか、医学にド素人の自分には理解出来ない現象でした。
自己分析
原因が何なのか、何となくではありますが、薄っすらと思い当たる節はありました。
血圧ではないとすれば、小さい頃から与えられていた「ステロイド」
アレルギーを抑える為に外用薬と飲み薬を併用しています。
その両方にステロイドが入っていました。この副作用で、いずれはどこかに負担が出ると言われていたもので、それなのかなと思ったのです。
カメラのファインダーを覗いていると、白いモヤのような物が被写体に被る事が、ここ1年程で気になり始めていました。
被写体を目で追うと、白いモヤも追ってきて、何度かまばたきを繰り返し、角度を変えても変わりません。
時々ですが、撮影中にイラっとする事が何度かあったのです。
これにはいささか閉口しました。
左目に閃光が走ってからは、更にそれが頻繁に見えるようになっていたからです。
白いモヤと言えば白内障と思ったのですが、鏡で黒目付近を見ても濁りはありません。
では原因は何か。
一番早く頭をよぎり、一番最後まで否定し続けたものが、ここでも頭に浮かびます。
『網膜剥離』
…… それだけは嫌だなぁ。
やっと眼科受診へ
今はとても便利ですね。
医学の知識がなくてもネットで調べれば、似た症状の例がたくさん出て来ますから。
病院の医師が書いたであろう記事もあります。
目に良いサプリメントの紹介もあります。
読んでいて何となく安心出来ました。
単純ですけれど。
週末に雨が降り、雨天延期になった撮影がありました。
いま病院を受診しなければ今度はいつ行けるか解らないと思い、意を決して眼科を受診しました。
そこで眼底検査というものを受けました。
薬で瞳孔を開き網膜を調べる検査です。
結果、自分の左目の網膜は異常なしと診断されました。
人の眼球は硝子体を守るように網膜で包まれています。
その硝子体はドロドロの液状らしいのですが、その中に僅かながら繊維が含まれているのだとか。
それが分離されると繊維と水分の間にまれに空洞が出来るらしいのです。
今回の自分の症状は、これではないかとの診断でした。
よく聞く飛蚊症(ひぶんしょう)
白いモヤもこれが原因だと言われました。
文字通り蚊が目の前を飛んでいるように見える事から『飛蚊症』と呼ばれている症状。
ゴミみたいなものは随分前から見えてはいましたが、今回のような激しい症状は初めてで、これも飛蚊症と呼ぶのかと改めて驚きました。
医師曰く、飛蚊症が網膜剥離の予兆となる場合もあるので、異常を感じたら早めに受診して下さいとの事。
今回の自分の網膜に異常はなかったものの、剥離に繋がる人の網膜は、痣(あざ)のようなものが見えるそうです。
それを確認するだけでも失明の危険性を早急に回避出来る可能性があるのです。
そしてこれも驚いたのですが、例え網膜が剥離しかけたとしても、受診が早ければレーザーで焼いて剥離を止める事も可能と知りました。
自分への教訓
元々、小心者の自分なので、実際に起きている異常に面と向かう勇気がなく、ずるずると問題を先送りにしてしまいました。
これは本当に悪い癖なのです。
反省しました。
もし網膜剥離が起こっていたら、間違いなく今回の自分は手遅れになっていたでしょう。
本当に駄目ですね。
これを読んで下さっている皆さんには自分のような間違った判断をして欲しくはありません。
体調に普段と違う違和感があれば、すぐに検査に行って下さい。
どんな病気であれ、早期受診、早期発見が重要。
これは本当です。
また、飛蚊症は加齢が原因と言われていますが、今皆さんが見ているパソコンやスマホの青色光が原因となるケースも、今では常識となっています。
若い人でもなり得るのです。
フィルターをかけるか、ブルーライト除去用の眼鏡を使用して下さい。
自分のように屋外で長時間紫外線を浴びられる方も気を付けて。
日本人の目は紫外線に強いと言うのは都市伝説のようなものですから。
サングラスで紫外線をカットする事をお勧めします。
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