韓国外相 THAADの配備進める

韓国外相 THAADの配備進める
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韓国のカン・ギョンファ(康京和)外相はアメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓国への配備について国内で根強い反対論があることを受けてあくまでも配備を進める姿勢を示し、今月29日から行われる米韓首脳会談を前に同盟関係の重要性を強調しました。
アメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」は北朝鮮の脅威に対抗するため韓国南部に配備が進められているものですが、韓国国内では「防衛面で役立たない」などとして根強い反対論があります。

韓国のカン・ギョンファ外相はソウル市内で講演し、この中で、「THAAD」について「配備にあたっては、民主的な手続きにのっとって正当性を確保しながら国民の支持を強めていく」と述べて、国民の理解を求める考えを示しました。
そのうえで、「配備はアメリカとの同盟によって決められたことだ。韓国政府はアメリカとの同盟に基づいた約束を覆すつもりはない」と述べ、あくまでも配備を進める姿勢を示しました。

ムン・ジェイン(文在寅)大統領は今月29日から2日間、ワシントンでアメリカのトランプ大統領と首脳会談を行うことになっていて、会談を前に同盟の重要性を強調した形となりました。
ただ、THAADの配備をめぐっては運用時期をめぐって米韓の間で立場の隔たりがあり、首脳会談でムン大統領がどのような姿勢を示すかが焦点となっています。