魂を揺さぶるヨ!

ゲーム制作を生業とする30代後半の2児の父です。 20代のころような魂を揺さぶり情熱を燃やせる何かを日々探しています。 アウトドア、インドア、なんでも好きです。

【そんな趣味で大丈夫か?】 ゲームが趣味ならゲーム業界を目指すのをお勧めしないというお話

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就職活動も終盤となり多くの学生が新たな進路を決めているころだと思います。
 
学生の中にはゲームが好きでゲーム業界を目指している方も多いかと思います。 
 
好きなものを仕事にするというのは、それだけでも大変幸せなことだと思います。
  
 
しかし「モノ作りはそれほど好きではないが、ゲームをするのが好き」という方は、
 
ゲーム業界に入った後に違和感を覚えることになるかもしれないというお話をしたい
 
と思います。
 

ゲームが楽しめなくなった

ユレオは20代の頃はモノ作りもゲームをするのも好きでした。
 
では今はどうかというと、モノ作りは変わらず大好きですが、
 
ゲームをするのが好きか嫌いかと尋ねられたら
 
「まーどちらかといえば好きかな」という程度です。
 
ユレオはゲームを”するのが好き”から”研究の対象として好き”になりました。
 
 
念のために申しますが、ゲームに興味が無くなったわけではありません。
 
新しい仕組みや流行のシステムを見るとわくわくします。
 
ただ、ゲームがユーザーの視点で楽しめなくなっただけです。
 
少し大げさですがユレオは人生の趣味を一つ失いました。
 

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なぜゲームを生業とするとゲームが楽しめなくなるのか。
 
ユレオは最近まではっきりとした理由に気が付けずに、
 
気分的な落ち込みやゲームが昔に比べてつまらなくなったとか
 
見当違いのことが原因と考えてました。
 
 
最近シンプルな答えにたどりついたのですが、
 
ゲームを”疑似体験をするコンテンツ”ではなく、
 
”仕事に必要な知識と表現技法がまとまったコンテンツ”と見るように
 
変わったからです。
 
ユレオは仕事の研究対象として、現在どういったジャンルのどのシステムが
 
世間には受けているのか、どういった表現技法があるのか、
 
そういうのを実際に確認するための手段としてゲームをしています。
 
Nintendo Switch Joy-Con (L) ネオンブルー/ (R) ネオンレッド

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ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

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お化け屋敷職人はお化け屋敷を楽しんでいるのか

世の中には「お化け屋敷職人」という仕事があります。
 
お化け屋敷をプロデュースするのがお仕事ですが、
 
この人たちはお化け屋敷を一般の客と同じように楽しむことができるのでしょうか。
 
 
例えば、ある職人が人気のお化け屋敷を見に行ったとします。
 
一般客に交じって行列に並び、お化け屋敷に入りました。
 
その職人は純粋にお化け屋敷を楽しんだのでしょうか?
 
 
おそらくこんなことを考えていたのではないでしょうか。
 
 
・行列に並んでいる人に飽きさせないように映像や音で雰囲気を演出するのはいいな。
 
・最初の角でお化けが出ると見せかけて後ろから現れるのはすごくいい!
 
・あのお化けのデザインは去年ヒットした映画を模倣しているな。
 
・なるほど、この演出は使える。( ..)φメモメモ
 
 
この職人は人気のお化け屋敷を体験をしたわけですが、
 
一般の客とは異なる視点で見ていたのだと思います。
 

ゲームを研究するという遊戯

ゲームには様々なジャンルがあるので、
 
一概にすべてのゲームが楽しめなくなったわけではありませんが、
 
根底に作り手の意図や仕事としての視点が抜けきれない為、
 
ユレオはもう一般ユーザーの視点でゲームを楽しむことはできなくなりました。
 
 
ただ、幸いにもユレオは「モノ作り」は大好きなので、
 
これに関しては今でも飽きることなく取り組むことができます。
 
だからこうして仕事を続けていけているわけです。
 
”いいものを作るためにゲームを研究する”楽しみでゲームをしているわけです。
 

離職する傾向の人

「ゲームの仕事に就けるなら仕事内容はなんでも良い!
 ゲームがとにかく好き!土日も一日中ゲーム三昧!」
 
ユレオはこういった新社会人を今まで何人も見てきましが、
 
モノを作ることにこだわりがない方は離職しやすい傾向にあります。
 
 
ゲームが好きというだけではこの業界はやっていくのが大変です。
 
冒頭にもお話しましましたが
 
「モノ作りはそれほど好きではないが、ゲームをするのが好き」という方は
 
業界に入りしばらくしたら違和感を覚えるかもしれません。
 
 
 
「モノ作りはそれほど好きではないし、ゲームもそれほど好きでなくなった」
 
ということになると仕事が途端に楽しめなくなるからです。
 
人生において「楽しむこと」があると人生の密度が高まります。
 
 
哲学者ルソーの言葉で以下のようなものがあります。
 
最も長生きした人間とは、最も年を経た人間のことではない。最も人生を楽しんだ人間のことである。
The person who has lived the most is not the one who has lived the longest, but the one with the richest experiences.
 
 
「楽しむこと」をいつも探し続けたいですね。 
 
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