半期毎の恒例みたいなもんだから今年も挙げてく。
以下の通りになります。順位ではないです。
①まるで人だな、ルーシー
- 作者: 零真似,ゆきさめ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/02/01
- メディア: 文庫
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凄く文章の美しさにグッときた作品。失って壊れていく主人公に悲しみとともに美しい綺麗だみたいな印象。物語の展開も何つーか相反する感情を同時に元気玉ぶっ放すみてえな内容でとても心を揺さぶられた。大好き。
②俺と彼女の恋を超能力が邪魔をしている。
- 作者: 助供珠樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/04/28
- メディア: Kindle版
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上手く表現できないけど、あっこの物語と登場人物良いなって感じでどっぷりにハマるというよりも読み終わった後に良いなぁ、これ良いなぁと細波が心地良いリズムを出してる。そんな読後感。やはり上手く表現できない。単純にスケベな少年が超能力を使えて隔離されてる少女と出会って、等身大の青春みてえなもんをするんだけど、わきを固める登場人物の関係とか煩悩とか青春とか恋愛とか。そーゆーのひっくるめて良いなぁとなる。
③菊と力
- 作者: 石川博品
- 発売日: 2017/04/14
- メディア: Kindle版
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同人で出たヤツをKindle化されたモノを新作と言って良いかの匙加減は、自分でキメる。言って良いという判断。まず帯刀が許された世界で直ぐ隣にバイオレンスというか死がある。死と隣あってる世界でそんな中で倫理観とかもズレてるひねてる。煙草売りとか何だよその職業とか刀がメーカーで作ってるとかそういった細部の細かい世界観を作り込んでいるので、何つーかズレたひねたバイオレンスな青春も受け入れられるというか。こんな世界でも恋したり青春したりけれどその裏じゃ嫉妬したり妬んだり。そして直ぐ隣には死がある。何だよそれ。凄く面白ーな。
④君は月夜に光り輝く
- 作者: 佐野徹夜
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2017/03/24
- メディア: Kindle版
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所謂難病モノ?ていうカデコライズで合ってるのだろうか。この作品の一番良かったところは即答できるが、ラストの難病を患ってるヒロインの長台詞。凄え迫真。凄え魂こもってる。凄えぐわあってくる。あの台詞を持ってくるまでの前の展開もあってこそ。凄いあの台詞がキマる。この作品は、可哀想だなぁみてえな憐憫よりも良かったよ、ホントに良かったよていう希望を感じさせてくれた。それもあのヒロインの叫びのおかげ。
⑤棘道の英獣譚
- 作者: 野々上大三郎,えいひ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/03/24
- メディア: 文庫
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ファンタジー世界ででっけえモンスターを倒しに行く。そして修行をするよっていうストーリーラインはかなりシンプルだけれども。何というか奥行きがあるというのか。主人公の周りの関係とか何やら。後文章とか。シンプルだけれども奥行きがある。かなり面白いというよりも好きって感情のが強い。
⑥ほま高登山部ダイアリー
- 作者: 細音啓
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/02/24
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好きな女の子目当てで登山部入る山を登る。そして自分もこの作品に触発されて高尾山を登りに行った。死ぬかと思った。この作品は、何つーか登山ていうスポーツもあるんだけどガッツだ努力だスポ根だ!!ていう訳でもなく、かといってダラーッと過ごしてる訳も無く。それは先輩後輩の関係でもそうで強制されたからでなく単純に好きだから尊敬できるから。敬う。緩いって訳じゃないけれども。かと言ってパリッとしてるわけでもない。そんな暖かい物語が愛おしいです。
⑦黒ギャルが異世界に転生してダークエルフと勘違いされました。
黒ギャルが異世界に転生してダークエルフと勘違いされました ?モンスターもマナもマブって実は最強? (講談社ラノベ文庫)
- 作者: 七烏未奏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/01/20
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かなり主人公の黒ギャルのキャラもあって緩ーい物語の雰囲気で進むのだけども後半はけっこう怒濤のファンタジーやってるというか。えっこの作品のノリでそんなカックイー事やっていいの!?みたいな。語弊がある言い方は自覚してるが、異色を狙っといてしっかりと熱いファンタジーをやる。そのバランスがとても魅力で面白かった。
⑧読者と主人公と二人のこれから
- 作者: 岬鷺宮,Hiten
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/04/08
- メディア: 文庫
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どストレートな青春恋愛モノ。そしてどストレートに良い感じで自分の心を抉ってく。とても良い。物語の構成の上手さや感情の移ろい方等々、作者の上手さがどストレートに面白さに繋がる。大変面白い青春恋愛モノ。
⑨ジャナ研の憂鬱な事件簿
- 作者: 酒井田寛太郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/05/26
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氷菓じゃねえ!!氷菓みたいというか少なくとも古典部シリーズを意識した売り方はしてるかもしれんが、この作品はこの作品の魅力が青春がある。というのは年上ヒロインとか悪友三人組とか夜の闇に暴れ回るとか氷菓じゃねえ魅力はたくさんある。ぶっちゃけミステリ的なところはあまり自分がミステリを読まない人間だがもやもやと口篭もるけどちょっと日常モノ?の中でも甘くない?ていう気持ちはあるのだが。それを補う青春と文章の魅力がある。
⑩佐伯さんと、ひとつ屋根の下
佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! 1 (ファミ通文庫)
- 作者: 九曜
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2017/03/28
- メディア: Kindle版
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もうズバッと言うけど、グッドモーニングコール。あるいはその時代くらいのりぼんマスコットコミックスが好きな人集まれーみてえな内容。好きです。けれども作中でもそうだし、ネットの公式の宣伝でも使われてたが佐伯さんはえっちな女の子じゃなくない?大変可愛らしい女の子。だと思う。
以上、10作品
その他候補に86,青春絶対つぶすマン、魔女と魔城のサバトマリナ等。あと今回はブギーポップに異常にドはまりするとかプライベートがちと忙しくて新作読むのが減るのもそうだし。読書量も大激減した。加えて、上でも挙げたがブギーポップ、グラスハート、暗闇にヤギを探して等の名作やテスタメントシュピーゲル3上を読んだりで最近のラノベ好きで面白いけど、つまらないなぁていうなんかよく分からん気持ちが生まれてきてしまい中々新作を読む気力みてえなのが衰えてしまった。けれども上で挙げた10作は、何のかんの大変楽しく読ませてもらった。後、まだ積んであるのだが、かりゆしブルーブルーやスクールジャックガンスモーク等の新作もぱらりと読んだ感じ、多分自分のお気に入りで下手したら今回の10選に食い込むだろうなぁという想いはあるけれども、何つーかそれを読み終わるのを待ってられないというか読む気力と時間がちと足りない。あとカクヨム周りで面白そうな作品が出てたけど、そこをきちんと読めてないのもなぁ。。。
まぁ自分のペースで読書とブログは続けてこうと思います。
こんな感じで今回はおしまいです。
torune-netoru.hatenablog.com