ドライブには欠かせないBGM。
お出かけのテンションを盛り上げる音楽も良いものですが、時にはボーカルのないジャズのインストナンバーでドライブをおしゃれに演出してみてはいかがでしょう。
ちょっとしたお出かけや恋人とのデートも、いつもとはひと味違った雰囲気に。歌のないインストミュージックなら会話を邪魔することもなく、スタイリッシュな車内空間を作り出せます。
今回はピアノやサックス・トランペットなど、アコースティックサウンドを中心とする、 国内のジャズ系インストバンドの曲をピックアップ。大人っぽい優雅なドライブを演出したいときに、ぜひ流してみてください。
1. 「Adria Blue」/bohemianvoodoo
Bohemianvoodoo(ボヘミアンブードゥー)はピアノ・ギター・ベース・ドラムの4人編成で、東京JAZZフェスティバルなどにも参加しているジャズバンド。しっとりと情緒のあるメロディに癒されます。
「Adria Blue」は、アコースティックサウンドと3拍子が印象的な一曲。哀愁を帯びた旋律や熱いギターソロもさながら、曲の展開に物語を感じることができます。
車内はおしゃれなカフェ、というよりバーに近い空間に。いい雰囲気になること間違いなし。
2. 「Behind The Wind」/JABBERLOOP
JABBERLOOP(ジャバループ)はトランペット・サックスを含むクラブジャズバンドです。ジャズ系の曲からロックチューンまで音楽性は幅広く、キャッチ―でノリの良い曲も多くあります。
そのなかでも耳に心地よいピアノのイントロから始まる「Behind The Wind」は、情熱的なラテン調のナンバーです。
繰り返されるメインのメロディを聞いていると、思わず隣にいる相手に恋をしてしまいそう。そんな雰囲気のある名曲です。
3. 「Blue Bird」/Schroeder-Headz
Schroeder-Headz(シュローダーヘッズ)は、キーボディストである渡辺シュンスケのソロプロジェクト。シンプルなジャズの演奏形態であるピアノトリオと打ち込みによるエレクトロ風サウンドをマッチさせています。
心が洗われるような美しい旋律の「Blue Bird」もまた、流れるようなピアノのアルペジオが印象的です。浮かない天気の日のドライブでも、雲が切れて光が差し込み、“幸せの青い鳥”が舞い降りてくるかも…しれません。
4. 「Green Field」/TRI4TH
TRI4TH(トライフォース)はトランペット・サックス・ピアノ・ベース・ドラムの5人編成によるジャズバンド。「Green Field」はゆったりとした穏やかさの中で、ホーンセクションのハーモニーに引き込まれていきます。
暗くなった頃、帰りの車内でその日の楽しかった記憶に浸りつつ、何も言わずに高速道路の流れていく夜景に目を向ける。恋人や家族が疲れて寝てしまっても、静かなBGMでそっとしておくのもドライバーの粋な計らいです。
5. 「真夜中の510」/カルメラ
夏フェスの代表格SUMMER SONICなどにも出演するカルメラ。ジャズ系の音楽を基調としており、エンタメジャズバンドと謳うように大阪発ならではの楽しげなライブパフォーマンスにも定評があります。
激しい曲がCMに起用されたこともあるカルメラですが、「真夜中の510」はオトナっぽいムーディーな楽曲。個性のある管楽器のサウンドとともに、ワウの効いたカッティングギターが情熱的に盛り上げます。
6. 「MY FOOLISH HEART~crazy on earth~」/SOIL&”PIMP”SESSIONS X 椎名林檎
SOIL&”PIMP”SESSIONS(ソイル・アンド・ピンプ・セッションズ)は自らを“デスジャズ”と表現する爆音ジャズバンドです。ロックバンドさながらの激しい楽曲も多くありますが、ライブではアジテーターである「社長」にも注目。
今回は番外編として、椎名林檎とコラボしたボーカル曲「MY FOOLISH HEART~crazy on earth~」を紹介。グルーヴィーなサウンドと椎名林檎の、まるで楽器のような声がクセになります。アダルトな雰囲気なので、普段のドライブも特別なものに感じられるでしょう。
7. 「産業革命」/J.A.M
J.A.M(ジャム)は上記のSOIL&”PIMP”SESSIONSのメンバーによるピアノトリオ。最小限の楽器構成ながら、SOILとはまた異なる音楽性を楽しむことができます。普通のジャズトリオでは満足できないという方におすすめ。
「産業革命」はピアノの特徴的なリフから始まるスピード感あるナンバー。ちょうど半分くらいから革命のごとく空気が変化し、より勢いは増していきます。スタイリッシュなドライブにピッタリな一曲です。
8. 「疾走する閃光」/fox capture plan
fox capture plan(フォックス・キャプチャー・プラン)は、現代的なジャズロックを魅せるピアノトリオです。爽やかな耳馴染みの良い旋律は単調なループにも感じますが、徐々に変化していく美しい展開が何といっても聴きどころです。
タイトルの通り、「疾走する閃光」はアクセルをグイと踏み込みたくなるような疾走感。アコースティックな楽器ならではの心地よさもあります。感動的な展開も相まって、青空の下でも夜の道でも軽快な気持ちでクルマを走らせることができるでしょう。
9. 「Akatsuki (New Recording)」/PE’Z
PE’Z(ペズ)は渋谷の路上ライブから活動をスタートしてメジャーデビューに至ったバンド。“侍ジャズ”として国内インストシーンに大きな影響を与え、惜しまれながらも2015年をもって解散となりました。
インストに馴染みのない人でも聴きやすいキャッチ―なメロディが魅力的です。
「Akatsuki」は彼らのメジャーデビューミニアルバムの表題曲。紹介しているのは10周年記念のベストアルバムに収録された再録バージョンです。激しさのなかに、どこかノスタルジックな雰囲気が感じられます。
晴れた日の突き抜ける青空の下、ドライブのお供にしたい楽曲です。
10. 「NEWS」/H ZETTRIO
H ZETTRIO(エイチゼットリオ)は上記のPE’Zのピアノ・ベース・ドラムの3人によるピアノトリオ。2016年、オリンピックの閉会セレモニーで楽曲が取り上げられたことでも話題となりました。
ドライブ感あふれる「NEWS」では、彼らの独創性が存分に発揮された演奏を堪能することができます。ピアノを担当するH ZETT M(エイチゼットエム)の“無重力奏法”と呼ばれるテクニカルかつ遊び心に満ちた超絶プレイも必聴。
お出かけのBGMとして、ワクワクが詰まった展開やサビの爽やかさが気分を高めてくれることでしょう。
「ジャズインスト」で車内空間をスタイリッシュに
音だけで世界観を表現するインストミュージック。歌詞はないけど、心地いい楽器のサウンドが雰囲気を演出してくれます。
今回、紹介した国内のジャズ系インストバンドによる楽曲は、ジャズを基調としながらも日本人にとって耳馴染みが良いものばかり。ピアノなどのアコースティックサウンドを中心とするインストは、初めての人でも安心して聴くことができます。
同じおしゃれなサウンドでも、しっとりした曲から情熱的なナンバーまでさまざま。気分やクルマに乗る相手に合わせて楽しめます。次の休日のドライブはおしゃれな「ジャズインスト」をBGMに、心も体もリフレッシュしましょう!