特集
2017年6月26日
炊飯器は梅のタイム風呂敷だ!
梅は果物なのに生で食べられない、加工してこその果実である。
どう加工しても食べるには時間が掛かる梅だが、炊飯器を使えば梅ジュースが一晩でできるらしい。 ついでに梅サワーや梅酒もできないかな。 ※炊飯器によっては故障する場合があるかもしれません。 前の記事:「古い機械を整備する悦びに震える」 人気記事:「じゃりン子チエに出てくるホルモン焼きを探す旅」 > 個人サイト 私的標本 趣味の製麺 梅をもらったんですよ青い梅の実をたくさんもらった。『6月あるある』だ。
売り物の梅ではないので、ちょっと傷はあるしサイズも不揃い。さてどうしようか。 3キロ弱。
炊飯器で梅ジュースができるのか!
普通に作ると時間が掛かる梅ジュース(シロップ)だが、炊飯器を使えば一晩でできるらしい。
明日にでも飲みたいので、この方法でやってみようか。 ざぶざぶと水洗いして、ヘタを取っておく。
炊飯器で作る梅ジュースレシピによると、梅と蜂蜜を同量使うとある。1キロ分の梅で作ろうとするなら、蜂蜜も1キロ必要ということか。すげーな、働き蜂何匹分だよ。
蜂蜜じゃなくてグラニュー糖でもいいのかもしれないが、水分がないと焦げ付くような気もするので、とりあえずはレシピ通りでいってみようか。 1キロの蜂蜜を全部使い切るという、罪悪感に心を痛めるレシピだ。
蜂蜜と梅が1対1。甘いんだか、酸っぱいんだか。
レシピに沿ってソワソワしながら保温状態で一晩待つと、すっかり梅がシワシワになっていた。
一気に15年くらい経ったような変化である。炊飯器は梅にとってのタイム風呂敷なのだろうか。 一般相対性理論の答えがここにある。
梅ジュース、うまいねこれを鍋に移して沸騰させて瓶に入れ、冷めてから炭酸で割ってみる。
見た目は完璧。いざ飲んでみると、こりゃ体にいいだろうなという甘酸っぱさで、これから夏を迎えるのにピッタリ。 むはー! なるほど、子供の頃の俺が好きな味だ。 グラニュー糖ではなく蜂蜜を使っているので、コクのある贅沢な甘さが梅のフレッシュな酸味に負けていない。
梅の実は強烈に酸っぱいジャムになった。
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