切っても切ってもかまぼこ

ゆとり世代の無職。主に雑記

ニートの定義とは?意味合いを考えてみる



 

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先週の放送に続き、ザ・ノンフィクションを見てた。

 

ニート的な方々の生活を写した特集。

そんな中、ふと疑問が浮かぶ…。

 

ニートの定義って何だろう?

  

 

ニートって?

 

>十五歳から三十四歳までの、家事・通学・就業をせず、職業訓練も受けていない者。                                                                                          NEETnot in education, employment or training の略。イギリスで言い出し、二〇〇四年ごろから日本にも広まる。              -Wikipediaより引用-

 

学説的にはこう。

 

こうあてはめてしまうと不登校の中学生や、中年の無職はニートでなくなってしまう。スネップという類語もあるが、あまり使われてない。

 

クソまじめにこんな定義を持ち出す人はいないはずだ。

 

 

ニートということばの使われかた

 

 

はてな村に産まれ落ちて1ヶ月弱が過ぎるが、色んなブログを掘れば掘るほど無職・ニートが出てくる。こんなにもニートがいることにニート自身驚く。

 

むしろ無職にならないとはてなブログやらないのかと思うくらい無職はわんさかいた。これが暇と所属欲求の為せる業だ!

 

 

で、ここでニートと自称する人たちの特徴をみるとこんな感じだった。

 

  • フリーランスや兼業している人がニートと名乗る
  • 定職についてなくても何らかの形で稼いでる人
  • 社会人や学生が休日やだらけてる時に ニートだわー っていうやつ
  • フリーターというのが恥ずかしいからニートと自称する
  • ほんとうにただの無職のニート(置かれている状況も人それぞれ)
  • ニートといいたいだけの人

 

従来のニートという意味合いとはまったくかけ離れている…。ニートというよりかは無職の当事者としては困惑気味……。

 

 

ファッションニート多すぎ問題

 

 

僕自身ニートという言葉にアイデンティティを持っているわけではないが、ここまで多用されると腑に落ちない感覚になる。

 

なぜニートでないのにニートという言葉を使うのか?それはこの言葉に一種の魔法のような魅力があるから。

 

これは非常に使い勝手のいい。都合の良い言葉なのです。

 

 

ニートの意味合い

 

 

よく使われるパターンとして「ニートのくせに」というものがあるが、“くせに”というところに諧謔さと嘲笑のようなものが含まれている。

 

現代社会において“働いてない人”というのは嘲弄の対象になり、社会風刺的に用いられるのだ。

 

そこに見え透いた寸法で自虐的に使われる。つまるところ、ニートという言葉をポジティブに捉えて自己正当化しようという流れであろう。

 
ニート=無職のはずが、
ニート=だらける人という意味に近づいている。
 
 

現代における肩書き

 
 
一時期、メディアクリエイターやプロブロガーという名乗り方が流行って、物議を醸しました。
 
そもそも、自称できる肩書きに意味はないです。
 
 
メディアクリエイター!!!!  
 
なんかすごいことしそう!!!
 
〇〇PVです。私はプロブロガーだ!!!!! 
 
ひぇぇぇ〜やべぇちびっちゃうよぉ〜
 
 
 
こんな感じで、本質が見抜けない人ほど肩書きに騙されてしまいます…。
 
響きだけで、すごいんじゃないかと勘違いする。
 
名乗るだけでなれるものにそこまで価値はないんじゃないかな。
 
 

言葉の乱用

 
 
ニートの意味合いが抽象的になり、フリーランスや、職についてなくてもネットで稼ぐことができる人たちが増えたことで自己申告制という相反が生まれました。
 
正確にはフリーランスはニートでないし、金を稼いでる人もニートでない。フリーターは働いているし、社会的規範の中で生きている人間はニートではない。
 
 
だけど実際そこまで考えて使っている人はいません。特に意味はないでしょう。2000年初頭のニート像はもはや崩壊したのです。
 
時代によって言葉の意味合いは変わるので、こだわっても仕方ないよね。
 
 

まとめると

 
つまり、ニートとは状態ということ。ダラけていればニートを名乗れます。
 
辞書的な意味合いから、抽象的な言葉へと変化しました。こういう状況なら、好き放題名乗ってもいいじゃないかと思う。1億総ニートみたいな感じで。
  
ニートが普遍的になれば、今度は〜系ニートということばが生まれるでしょう。
無職系ニートとかね。
 
 
おわり☆
 

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