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連続テレビ小説 ひよっこ(72)「内緒話と、春の風」 2017.06.24

(みね子)何かお伝えするこどとがありますか?
(由香)ない。
あんなに優しくていい人たちを困らせてるとんでもない娘だ。
違うんですか?違わない。
(省吾)変なやつだったろ。
どっから話したらいいのかなぁ。
嫌なら私だったら…。
何か話したいんだよみね子に。

(柏木)よぉ鈴ちゃん。
(鈴子)何だあんたか。
「何だ」はないだろ。
まっいっか。
いっちゃん座んなさい。
はいよ。
何見てたの?うん…。
全部焼けちゃった時のこと思い出してたの。
・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」・「夜の酒場でLonely」・「あの娘今頃どうしてる?」・「さなぎは今、蝶になって」・「きっと誰かの腕の中」・「肩寄せ合い声合わせて」・「希望に燃える恋の歌」
(鈴子)町も立派になったよねえ。
そうだねえ。
でもね私は思うの…。
戦争でたくさんのものなくしたみんな。
なくしたねえ。
でそこから頑張ってみんながむしゃらになくしたもの取り返すために頑張って頑張って無理して…。
でそこでまたいろんなものなくした。
ああ。
豊かにはなったけどね。
おかげさまで食うには困らなくなったし食べるもんもなかった頃に比べたら…でも…。
何が残ったんだろ…。
フフフ…。
「もはや戦後ではない」なんて随分前に偉いさんが言ってたけど…。
冗談じゃない。
戦後どころか私の戦争は終わってないよ…。
もう元には戻らない。
まだず〜っと借金払ってるような気分。
(柏木)そうか…。
そうかもなぁ。
世の中あのころのことはなかったみたいになってるもんな。
なかったことにしたいんだろうねえ。
でもできない人もいるよ。
(柏木)ああ。
戦争終わって戻ってきたら店や家は燃えてなくなってオヤジもその火事で死んでて…。
残ったのは鈴子さんとドビソースだけだった。
でそこからは2人で働いてお金ためてやっとあの店が出来た。
あのころは従業員雇う余裕なんかなくてなぁ最初は2人だった。
そのうち俺が結婚。
人の紹介でな。
おとなしくて口数が少なくて…。
でもとにかくよく働く人だった。
節子っていうんだ。
…で由香が生まれた。
ただでさえ忙しいのにしっちゃかめっちゃかでさぁ。
無理すんなって言ったんだけど節子産むギリギリまで働いて産んでもまたすぐ働いて。
今にして思えばそういう無理がたまったんだろうな。
でもかわいくてな。
由香。
楽しい毎日だった。
楽しかったぁ。
小さい頃はな店の人気者でかわいくてな。
どんなに疲れてても由香見てたら疲れなんか忘れちまったもんだ。
由香が10歳になる時突然節子が倒れて…。
あっという間に死んでしまった。
ずっとしんどかったんだろうな。
でもそんなこと全然見せないし。
言わないし…。
俺も鈴子さんも全然気付かなかった。
せっかく借金返してこれからだってやっとって時に…。
死んでしまった。
(省吾)由香はそんな俺と鈴子さんが許せなくて…。
そこから店嫌いになってわがまま放題になった。
俺や特に鈴子さんの言うことは聞かなくなった。
(柏木)見せてやりたいなぁこの町。
うちのやつにも節子さんにも。
そうだねえ。
見せたいねえ。
節子と一緒に喜びたかった…。
ありがとうって言いたかった…。
私が殺したようなもんだ…。
やめろってそれはもう!怒るよ鈴ちゃん。
そんなんじゃないって。
うん…すみません…。
あぁやだやだやだやだ。
あんたに怒られるなんて。
どういう意味よ。
どういうってだってあんただよ。
(笑い声)
(柏木)由香ちゃんな。
ん?きっと金にそんなに困ってるわけじゃないって。
ヤスハルが言ってたよ。
どういうこと?時々迷惑かけたくなるんだろうってさ。
自分を忘れるなって言いたいだけだって。
そう言ってたよ。
驚いちゃってさ俺。
は〜そんなこと言うようになったか。
大人になったなぁってさ。
そうかねぇ。
いやいやそうだって。
ヤスハルが言うんだから間違いない。
バカな親だねえあんたは。
親バカだからね俺は。
ハハハ!あいつは最高だよ。
俺は幸せもんだ。
ハハハ!
(省吾)俺も鈴子さんもどこかでやっぱりあの子から母親を奪ったのは自分たちのような気がしてな。
あまり怒れなかったんだ。
由香元気そうだったか?はい。
そっか。
はい。
かわいい顔してんだろ?母親似そっくりなんだ。
そっか元気だったか。
はい。
邦子お代わり頂戴。
(邦子)はいはい。
・「三日続けてあんこをつくる」・「湯気が出る出るゆで小豆」ハハハハ!・「いくら好きでもあんこは」
(早苗)じゃおやすみ。
(啓輔)みね子様。
(祐二)みね子様。
(柏木)ここでさっきのとこつながるんだけどね。
そこでつながるの。
(柏木)つながるんですね。
大丈夫け?大丈夫け〜?
(邦子)大丈夫け〜?「け」が上がるんだな。
そうです。
いらっしゃいませ。
(元治)あっ何だよみね子!ハハハ!
(秀俊)あぁもう先輩勘弁して下さいよ。
お〜ちょうどよかった。
みね子帰ろう。
そうですね。
(秀俊)そうですね僕も。
ちょっと何それ!じゃ私も!何だよそれ!せっかく来たのに。
じゃ俺も帰ろう。
帰ろう。
じゃ残ろう。
僕も。
何飲む?ハイボールで。
お父さん…。
みんないろんなことがあっけどそれでも笑って生きています。
みね子もこの町で生きていきます
大丈夫け?
お父さん…お父ちゃん…。
みね子はこの町でお父さんに会いたいです
電報です。
(宗男)「ビートルズガヤッテクル」。
ビートルズ来日で赤坂も奥茨城も大騒ぎ。
みね子のもとへもあの懐かしい人が。
ついに語られる父の秘密とは?
(実)お願いします!お願いします!
(宗男)兄貴〜!お父ちゃん!2017/06/24(土) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 ひよっこ(72)「内緒話と、春の風」[解][字][デ]

省吾(佐々木蔵之介)に連れられて、バー「月時計」を訪れたみね子(有村架純)。省吾は娘・由香(島崎遥香)がなぜわがまま放題になってしまったのか語り始める。

詳細情報
番組内容
みね子(有村架純)は省吾(佐々木蔵之介)に連れられて、邦子(白石美帆)が切り盛りするバー「月時計」を訪れていた。省吾は娘・由香(島崎遥香)がなぜわがまま放題になってしまったのか、ゆっくりとこれまでのいきさつを語る。一方、鈴子(宮本信子)も由香やその母親のことを思い出していた。すずふり亭の裏にやってきた柏木(三宅裕司)に、普段は口にしない心の内を語り始める。
出演者
【出演】有村架純,竹内涼真,島崎遥香,白石美帆,やついいちろう,磯村勇斗,シシド・カフカ,浅香航大,岡山天音,山田百次,山口のりとも,佐々木蔵之介,三宅裕司,宮本信子,【語り】増田明美
原作・脚本
【作】岡田惠和

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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