イラク軍 IS最大拠点モスル奪還目指し最後の攻勢

イラク軍 IS最大拠点モスル奪還目指し最後の攻勢
過激派組織IS=イスラミックステートがイラクで最大の拠点としてきたモスルで、イラク軍は、今週前半の奪還作戦の完了を目指してISが立てこもる旧市街で夜を徹して作戦を続けています。
過激派組織ISが拠点としてきたイラク第2の都市モスルでは、イラク軍がこれまでにほとんどの地域を制圧し、イラクのアバディ首相は、今週前半にも奪還作戦を完了したいという考えを示しています。

現在、ISが立てこもって抵抗を続ける旧市街は、住宅が密集しているうえ、狭い路地が入り組んでいて、イラク軍の司令官によりますと、24日から25日にかけて、ISの戦闘員が潜む建物を一軒ずつ制圧しながら、徐々にISに対する包囲を狭める作戦を続けているということです。

これに対してISは、銃撃や自爆攻撃を行うなど抵抗を続けているということです。

ISが今も支配する旧市街の一部には、最大で数万人の民間人がいると見られ、国連は「市民が極度の危険に直面している」として作戦を慎重に進めるよう求めています。

このためイラク軍は市民の犠牲を避けるため、慎重に進めるとしながらも、今週前半の作戦完了を目指して最後の攻勢をかけています。