2017.06.24 08:15

高専生が図書館アプリを開発 高知県立図書館で実証実験開始

タブレットで実験を行う水野裕晴さん。本の位置と自分の現在地をアプリで確認できる(高知市の高知県立図書館)
タブレットで実験を行う水野裕晴さん。本の位置と自分の現在地をアプリで確認できる(高知市の高知県立図書館)
 高知工業高等専門学校(高知県南国市物部乙)の学生が図書の検索や書棚への案内ができるスマホ向け図書館アプリを開発し、6月23日から高知県立図書館(高知市丸ノ内1丁目)で実証実験が始まった。12月28日まで、誰でもサービスを無料体験できる。

 開発したのは機械・電気工学専攻科2年の水野裕晴さん(21)。今井一雅教授(62)の研究室で「ビーコン」(電波受発信器)を活用したアプリの研究をしており、今回は高知県立図書館の協力を得て、2年がかりで開発した。

 名前は「びーこん館」。アンドロイド版の端末にアプリをダウンロードすると、館内マップに検索中の本の位置と利用者の現在地が表示され、目的の書棚まで簡単にたどり着ける。図書検索や貸し出し状況確認、貸し出し予約などもできる。

 いち押しは「読書通帳」。図書館で借りた本は、出入り口のビーコンにスマホをかざすとアプリに履歴が記録され、感想をメモすることもできる。借りた本の返却期限を知らせる機能も付いている。

 2018年夏に開館予定の「オーテピア」(高知市追手筋2丁目)での活用を目指しており、アプリ内のアンケートなどを基に、改良を重ねる。開発者の水野さんは「多くの人に試してもらって、実用化を目指したい」と話している。

カテゴリー: 社会文化・芸能教育環境・科学高知中央香長


ページトップへ